A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

大小

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トランスレスの絶縁型入力トランスは小さくないと芳しくない。

色々と実験して分かって来た事は、大きいコアになるにつれて、S/Nが悪化する。

ケースアースをしても無視できない。

前段の入力とを結合(アース)しないとインピーダンスの高い様なノイズが出る。

ギターアンプで良く聞くノイズに近い、乃至同じであろう。チリチリ、ジリジリという類い。

同時にハムも大きくなり、0.01μFで結合しても僅か残る程である。

よって、入力トランスは極小であると絶縁して使えS/Nは最良になる。ケースアースは前段と結合さす。増幅段、終段はアースはしない。

 

大きいコアでS/Nを改善するにはどうしたら良いのか実験してみると、インターリーブ巻きで且つ、ピアレスがやっていた交互逆巻きをすると改善がみられた。

容量を調べると、これは重ね巻きよりも線間容量が増えていたから、1次2次の結合が自動的に行われた、という事であった。

重ね巻きの場合は、ppであると一番外側へ巻いた2次側と最内側の1次とが一番容量が少なくなる。

インターリーブの場合は1次2次が近い位置へ来て、且つそれが積層になるから、容量は増える。外付けのコンデンサを付けなくても、巻きの互いの線とでコンデンサになった。

絶縁と言ってはいるものの、結論からするとACは僅かに漏れている。

漏れが前段との整合性を良くしていると言える。

 

フェライトコアは、インピーダンスが高い時の状態になると、不思議な音がする事が分かって、ピンと細いピアノ線を弾いた様な音がする。

コアを動かすと珪素鋼板は低域がゴソゴソとMag P.U同様の音がするが、フェライトは殆ど低域では鳴らない。

代わりに、先程の様な、ガラス球を弾いた様なピン、乃至ピーンと甲高い音がする。

フェライトは高周波特性が良いから、もしかすると高周波で発振を起こし易い状態になっているのかも分からない。

かと言って、100pf、500pfでデカップリングしてもハイが沈むだけで、そのノイズは消えない。

NFBを掛ける回路の場合、回転が起きるだろうから、発振を継続的に起こすかも分からない。

オーヂオでフェライトを使った物はあまり見かけないのは、もしかするとモノにできない癖ありの代物(?)の可能性があるか。

高周波回路のローパスには、フェライトのチョークが使われたり、液晶ディスプレイの後方照明の高周波昇圧トランスがフェライトである。

低周波用途で用いられている事をやはり目にしていないと思う。

何がどう作用するのか、研究してみる。