A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

懐かしい感じがする12BH7パラプッシュ

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ラクタという事で買い受けた。
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初段/ドライブと思われる12AU7はヒビが入って半分空気が入っている。

ラクタというのには相応しそう(?)な汚れ具合。

ただ、そんなに長くは使っていなかったのではないかと推測。

シャーシ板がt1だからベコベコ、ブヨブヨ(^ω^;;)
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ひっくり返す。
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おぉ、なんとも懐かしい感じがする。

尋常の頃初めて作った5球スーパー(バラし品の寄せ集め)は、こんな感じだった。

線がグチャグチャで(笑)

でもってB平滑の3k 2Wが派手に焦げたのが懐かしい(笑)

あれは多分、元は6AR5設計なのに6AQ5に置き換えた回路だったのではないかな。電流流れて燃えたのだけど。

もしくはトランスの電圧が高かったかな。どちらにしても懐かしい。

そういう事をやって、次第に良くなってくるもので。やはり数やらないと(^^;;

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線も寄せ集めなのかな。空中配線がプラプラしていて凄い事になっているが、ショートした痕跡は無いから使えそう。
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どうやって組み上げて行ったのかが全く分からないが、もしも不具合があった時に修正するのがある意味で大変そうだ。

絶対コテで線を焦がしそう(笑)

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よく見たら、ストロボ用のコンデンサだ。

アルミ電解だったか。インピーダンスは低そうだ。
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結構危ない感はあるが、まぁダメならコンデンサがパンクする程度でしょ(笑)

っていう事で、通電してみた。
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ハムやら発振やら、何某か起きるかと思ったが、その様な事はなく。

少し鋭く立ち上がったスパイクノイズが12BH7のPで見られたが、ハムはかなり少なく。

低域の歪み感が多く、元から出難い様な無理に出すと歪っぽいが、其れなりに実用的。

中身を見なければ、普通な感じ。所謂普通の低域が出難い球アンプかな。

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回路を追ってみるとこんなだった。

NFが掛かっているから、発振はしないのかもわからない。

恐らくスパイクノイズは、整流のシリコンから出た物ではないかと推測。

初段は実測0.16mA流れていた。

ドライブは0.23mA。

12BH7は27mA。Rgが180kでドライブの負荷抵抗も180kだから1:1になっていて重そうだ。

歪みの原因はここかも知れないが、初段とドライブも電流を絞り過ぎている様にも思える。

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抵抗負荷でf特性を見たら驚き。

綺麗に整っている。

整い過ぎて気味が悪い(笑)

NFが掛かっているから綺麗なのか、よく分からないから、外しても試験してみる事にする。

それにしても、低域の歪みっぽさは出力に影響しているのかな?

この特性だと、もっと出ても不思議ではないが、何か出難い。どういう事であろうか?

 

 

ps:“菊池回路”とあって、誰なのだろうと気になっていたら、知り合いが元ネタはこれでないかとURLを送ってくれた。

間違えない。元ネタである。

しかしまぁ時定数をコロコロ変えた作ったものだ(ーー;)