A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

1954 Rola 8835

ハモンドのオルガンに入っていた12インチのユニットを入手した。

レスリーは高速のハイと低速のローで構成されていて、1本ずつであるが、本体のストレート出力は2本パラで入っていた様だ。

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取って其の儘か、砂埃が積もっていたが、逆に触っていないだけ良いかなと。f:id:A2laboratory:20210927184944j:image
長旅でギャップ調整が必要かとは思ったが、擦ってはいないらしい。

100Vで160mA流れたから、DCR625Ωか。

この大きさで600Ω程度だから結構太いのは巻いてあると考えられるから300mA位流しても大丈夫か。

実際100Vで少し温まる程度であるが、音的には割と音圧があるから、これでも良いか。

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それにしても低域が出ない。

叩いてみても、この手のパンと張ったコーンの割にはボンつかない。

しかし押しても引いても少し動くし、ヨークタッチは無さそうだ。

しかしながら古いスピーカーは大抵ヨークギャップの中にホコリが入って動きが悪くなるのは良くあるから、本当はバラしてギャップ掃除をしたいが、内向きにマイナスネジで止まっていて簡単ではないから、色々向きでコーンを触って感触を探る。

そうやっていると、ガサっと鳴って軽く動く様になった。

これで叩くと軽くボンつく様になって正常に戻ってきた。

向きによってガサつくから、ガサつかなくなるまでポンポン叩いてギャップ内から吐き出させる。

恐らく錆が薄く出ていてホコリが詰まっていたのではないかと推測。

知らなければ随分低域の出ない大きいユニットだと思うだけである(^^;;