試しに現行品のホーントゥイーターを買ってみた。
インピーダンスはクリスタルであるから無限大である。
クロスオーバーを組んでも負荷抵抗を入れない限りは他のユニットの帯域を狭くさせる事はない。
電圧だけで動作するから、昔のモニタ用イヤホンだったり、ポータブルラジオの類は、クリスタルが多かった。
古くはロッシェル塩の物であるが、湿気に弱い為に現在に使える現物が少ない。
セラミック型は耐久性が有るから、これが残っている様な雰囲気である。現行品もセラミックである。
どちらも種類はクリスタルに分類される。
ロッシェル塩のイヤホンは以前に会社から出てきたのがあって、結構な量放出したが、まだ少し残っている。新品のデットストックはなかなかもう無いであろう。希少である。
総プラスチック製で安い感じがする(笑)
鋳物だったら安くは上げられないのは百も承知である。
音を聞いてみたが、プラスチックホーン臭い様な雰囲気がする。
フラットにスッと高域が出る感じで、厚みがない様なサラッとしている印象で、ホーンで厚みが加速する事もなさそうである。
あまり低い方は出ない様子。やはりトゥイーター。
分解してみるとコーンは紙だった。
ポンポン叩くと中高域が出そうな雰囲気がするが、クリスタルだから高い方しか出ないのは致し方ないのかも知れない。
ホーンに追加工してプラスチック臭さを消せるかやってみる事にする。
そういえばと、600Ω負荷のOSCでダイレクトに測定できる事を思って試してみた。
低い方は大凡600c/sから出る事が分かったがピークから比べると20dBもある。
900c/s辺りから急激に音圧が上がって、1kc、3kc、5kcに鋭いピークがある。
聞いていても波がある事に気付く。
特に2kc付近が谷間になっているが聞いていて下がった様な気はしないが。
20kc以上は出ないのか、測定できず。
他のと比べてみる。
Jensenは低い方のユニットとマッチングが良い。自然な鳴り方に感じた。
対してクリスタルは、鳴っている感が強い割にJensen程音圧は高くはなかった。
他のユニットと相性があまり良くない印象。
個性が強過ぎるのか、結構癖がある音がする。
バラしてホーンを外してユニット単体で鳴らすと少し癖が引くが、あまり良い物じゃないかな。
ダイナミック型に慣れているせいもあるかなとは思うけれども、音の大小、奥手前の感じが一辺倒になるのがクリスタルかな。
全体がベタに鳴っているというか。表現の幅が狭い。
ダイナミックはそう言った点で言えば、多彩な微妙なニュアンスが上手いと感じる。幅広い。
ハヤシ手製のホーンを付けてみたりもしたけど、ユニットの癖の方がやはり強くて具合良くない印象。
プラスチックよりかコップの中の様なモヤモヤ反響している感がないけども、指向性が強くてユニットのピークが顕著に現れているかなと。
それで言うとJensenは上手い塩梅でホーン臭い感じもしないし、変な癖も感じず、完成しているのだろうなぁと思う次第。
球の包み紙でホーンの内側を覆ってみた。
ホーンクサイ感が少し和らぐかな。
ただ広がりも和らぐ。少しハイ落ちした様に。
ユニットを塞いでもみたが、ピークも和らぐが全体も曇る。
筒状にするとホーンで拡散せれる分が和らぎ、プラスチックのホーンクサイ感が減る。
正面はユニットからの直球があるから、ピークは鋭い。
低い方から鳴らそうとするにはリアリティに欠けて無理がある様だから、ミッドを置いて、ハイとすれば良さそうだ。
3wayに向いているかな。
ただ2Wayに0.1μF程度で上乗せして補う程度が良さそうだ。
クロスオーバーでカットしてというよりかは、カットしないでレスポンスの早い音を補うため程が良さそう。
このユニットに一任させるのは難しいかな。
ホーンの雰囲気はJBLの鎧戸みたいなレンズに似ているかな。
固有の共振周波数かで位相が変わっていそうな雰囲気がある。
私は好みでない類。