A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

短波聞けるか

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先日入手したラジオの続編。

コイルパックをググるとSTARの2BLなる2バンドコイルセットである事が分かった。

少し手入れすると中波は聞けたから、短波も聞いてみたい所である。

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しかしながら、切り替えをしても不可思議な動作しかせず、到底短波が聞けていたセットとは思えない。

回路を追ってみると上記の様に、アンテナコイルのロータリーの相手が未接続で、端子を見る限り他端子にハンダをした痕跡のない綺麗な状態(黒く酸化しているが)

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更にコイルセットをバラした痕跡があり、もしかすると中古品の使い回しなのかとも疑ったが、単に断線を修繕しただけの様であるが、スターの指定端子番号とが一致していなかったが、追ってみて、繋ぎ自体はとりあえず2バンドいける事を確認(^ω^;;)
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中波は発振するが短波で発振しない原因は色々あったが、中波の場合は其の儘でも良いが、短波にした時は何故かGとEがループになる様に配線してあり、Eをアースしてしてやり、Gに入っていたマイカドンもパスしないと発振しなかった。

尚、ロータリーの回路数が不足していて切り替えで短波に出来ないという致命的なミスがあるから致し方ない、ワニ口で繋いだ。

更にアンテナコイルの未接続の端子もアースに落とす。

これでザザザと受信音がし始めた。

ロータリーは、短波-中波-phonoのセレクトであるが、何故か短波セレクトでもphonoが共通で負荷が繋がると音にならなくなるか小さくなるか、ブレンドになってしまうからこれも外したかったが、ロータリーの接続が特殊で、そもそもの繋ぎ方が問題になってくる事が分かったから其の儘として、P.Uを無接続の開放にする事にした。

どうも、音色コントロール用の加算用ロータリーを使っている様な気がする。

自作品なのかな?
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6mc〜18mcとはダイアルにはあるが、実際のところはどの位の範囲なのか知りたい次第だが、周波数カウンタは1mc迄であるし、オシロで波形を見るも手間だから後回しに(^^;;

ただ1局だけ、多分フォルモサの局が受かって、大きくなったり小さくなったり派手にやりながら声が聞けただけで満足。

短波だから、AGCが強く効くセットでないと安定にはならない。

ラジオ日経は5mc?6mc?だった様な気がするから、これは海外放送にシフトしたバンド帯と思う。

かなり受信の幅が狭いから、糸切れでバリコンを直に回して選曲するのは至難の技の様である(^^;;
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6F6は頭を叩くとビーンビーン、バリバリと凄まじい音がするから、内部電極がショート気味の様だ。

T-20のドライブだけに6F6を使っているから電流は半分に絞ったが、満足に5Wは軽く鳴っている様な音量に思う。結構デカイ音が出る。

バラックで具合良くハムも無いから、組めば良いセットが出来そうだ。

お楽しみがまた1つ増えた(o^^o)