前々からスペクトラム アナライザが欲しいとは思っていて回路図を探したりと作れないか検討していたが、球でやるとすると、古典的に回転スイッチ式に特定の周波数を走査させ、回転に合わせて水平発振をさせて、帰線があると上手くないから、テレビ同様に帰線消しのバイアスが起こる様にしてCRTからスポットを外す様にすれば良い、構成的には頭で描けるが、いざ作るに当たってはなかなか、実験を重ねつつの物になるのは見える様であるし、実際使える物に仕上がるかも、やってみなくては分からないが、投資をしてまで不作だとかなり余裕がないから痛手。
そんなで、Junkの既製品に頼った訳である。
ジャンクにしては少々お高い様な気もするが、正規で買う事や、作った時のコストを考えたら、随分と安いのは言うまでもない。
何処がしかが壊れていても不思議でないが、当時高かった事を考えると、大切にされていた様で綺麗であり、壊れている様な様子は見受けられない。
N.Pの雰囲気から会社保有だった様子。
使用時間で廃棄したという事ではなさそう。
どんな構成なのか内部拝見。
1993年製であろうか。
ビームネックは細いが円型ブラウン管らしい。
古風な気もするが、在庫品を上手い事使ったのかな?コストを抑えた可能性も考えられる。
静電型(静電集束、静電偏向)の物であるが、テクトニクス453同様に、シールドの中央に電線が2本入っているから、ラスタ補正コイルが巻かれている。
アノードキャップはないタイプである。
トヨデンのHT-3005がプリンタ電源らしい。
自作の様な雰囲気がして来て良い感じ(笑)
派手な空中配線もやっていて、ホッコリホッコリ(o^^o)
言い忘れていたが、これは自作品ではない。あのsanwa製である。
誰しも多分、sanwaのポケットテスターの1つは持っておられると思う。(え?持っていないって?(^ω^;;)
ちなみに、小さい頃に父に買ってもらった最初のポケットテスターがsanwaのPM3でした。
今でも少しバグが起きるけど使えていて。
一度電池を交換した限り。良く動きますな。
その後暫くして古い工場で使わないで放置してあったYEWのポケットじゃないサイズのヴィンテージ携帯回路計をタダ同然で買って使っていました。1000V迄行けるのでPM3で測れない場所を見るのにも都合が良く。
今も相変わらず持っているけど、そろそろ電池は交換しないと腐食が始まるかな(^^;;
10ch×3特定の周波数に応答する様に組まれた、チャンネルデバイダーみたいな部分。
裏も表も部品が付いていて、パターンも部品も両面基板。
ゴッソリとトリマが付いていて、調整も手間食いそう。
基板の上でも空中配線をやっていて、その都度具合を確かめて組んだのではあるまいな?という様な雰囲気を感じさせる。
もう技術の結晶の様である。
ナショナルの100MCのオシロは結構ギッシリ基板が詰めてあって、大分凄い感じだったが、こちらはまぁまぁスッキリな方に感じる。
プリンタが大分無理矢理に乗せ込んだ感じがする板金の折り方である(^^;;
それとこのロール紙、放電印字用紙という物だそうで、銀色の紙に周波数特性グラフがあって、切り取り線を合わせてプリントすると、そのグラフに合わせて測定のデータが黒くプロットされるという仕組み。
試しにメガーでやったら、字が書けた(笑)面白い
プリンタ制御基板もまた頑張っていて、端子の端っこが不要だからコンターマシンで切断したのか、切れている。
更には微調整が必要になったのか、絶縁を剥がして抵抗が追加で乗せてあった。結構シビアな代物と見受けられる。
蓋があるのかなと思ったがデフォルトらしい。
プリンタは後の後付け感が結構してくる。
別売で作るにも、出力端子を設けていないし、どうしよう...乗せ込んだモデルを作ろうと至ったのかも分からないが、ギリギリの突貫工事感がある様な無い様な(^^;;
動作に問題はない。
前にビクターだったか、SEA-80(だったかな)を持っていたのが懐かしい。
あれはチカチカ、1コマが大きいから、ブラウン管の様には滑らかで無かった様に思うが、まぁ似た様なものか。
あれもピンクノイズ発振器が入っていて、調べる事が出来た。
この本機にも同様にピンクノイズ発振器が入っていて、被検体に通して観測する。
オシロスコープと違って最大でも+20dBの10V迄であり、DC成分があると宜しくなさそうである。
多分カップリングが入っているとは思うが、あまり耐圧は大きくなさそうな気がする。
とにかくオシロスコープとは扱いが少し違うから、プレート変調の信号をダイレクトに見る為には、別途に一旦直流成分を断じて、信号レベルに応じてATTがある装置を通さねばならないであろう。
ただ、BNCがあるからプローブのX10で直接当たっても大丈夫かな...いや分からない(^^;;