A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

水平出力管

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水平出力管を集めてみた。

古くはUY-807、改良型の6BG6、小型ブラウン管向けの6BQ6、14吋のテレビジョンセットによく使われた、6G-B3、B6、B7。

B7は日立の14吋のセットにも使ってあった様な覚えがあるが、17吋向けのセットに使われる用途ではなかろうかと推測。

カラーになる頃はコンパクトロンが主流と思う。

 

データーシートを見ると、

807:Pd25w Ep600

6BG6:20w 700v

6BQ6:11w 600v

B3:13w 550v

B6:11w 600v

B7:15w 700v

 

こう見ると一番プレート損失が大きいのは807で、改良型の6BG6は高圧には耐えられる様になってはいるが、807程Pdは大きくない。

6BQ6と6G-B6が同等管で代替え供給球だった様だ。9吋かそこそこのセットに見かけるが、14吋のセットでも入っているのが有った様な記憶がある。

14吋のセットを修理していてポピュラーに思うのは、6G-B3であろう。

トランスレス機の場合は12Vの12G-B3である。

6G-B7はPdが少し大きく高圧にも耐え得る仕様であるから、17吋のセット向けであろう。

ガラスも幾分太い。

 

これらの球がごそっとあるから、幾台かアンプが組める。

何故この球を幾つも持っているかと言うと、オープンデッキを自作しようとしていた時期があって、サーボ回路から球で作ろうとやっていたのであるが、結局は熱が冷めてしまったのだが、水平出力管をインダクションモーターの終段で制御管として使用して、指定の定回転を得て、回転数をパルス検知し、それに同期させるという、所謂一般的なサーボ回路の球構成でやりたかった。

回転制御迄は上手く行っていて、回転数をAM変調で変化させる事は可能であったが、パルスを得て、それに合わせるのが上手く行かなかった。

高速から低速へ落とした時に、遅いのか速いのかを判別出来ず、高速で回ってしまい、エラーになるという問題が残った儘である。

ノコギリ波の突起の大きさで判別するから、19cmから38cmへは上げられるが、逆がOFFにならず。

今思うと停止信号を出す必要があるのだな。電圧を基準に下がっているか、上がっているかを判別させて、高ければOFF、低ければON。安定になれば、それの繰り返しをさせる。

Denonはこれを上手い事制御してやっている。石ではあるが。

 

部品もまだ揃って持っているが、相当な暇と時間が無いと上手くは進まない。

老後の楽しみ(?)という事にする(笑)先長いかなw

その頃には、テープもとうに入手出来ない代物になっていそうであるが、お楽しみであるから、まぁ良いか。