A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

Audio Research SP-3 pt2

オーディオリサーチの続編。

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問題の基板裏を見てみる。
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.....

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これがプロの仕事と言うのであれば、こんなモンなのかなと残念な気持ち(ーー;)

ヒースキットの自作でも、ここ迄酷くなかった。

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引っ掻き回してパターン破損やら、なんだか凄い事になっている。

症状は改善したかも知れないが、これはナンセンスではないかな。
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ハムが出る原因はパターン断線。

これをトランジスタを交換しないと直らないって...ダメだこりゃ。やる気がないのか何なのか...。

どちらかというと、診断もまともに出来ないならば触らないで頂きたかった。

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触る前の写真だけがUPされていた。

ケミカルの缶のホールもパターンがあったらしいが外したらしい。今はただのホール。

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怪しい継ぎ足しの抵抗は、どうやらもっと前に付け足された物らしい。

触る前の状態から写真に写っていたから、前のオーナーらしい。

抵抗の行き先はパイロットランプだった。

交換して電圧の低い物へ交換した様であるが、前オーナーと今回の修理屋は同程度程かな。そんな印象。

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プラプラと空中配線は私もやるから、人の事言えないが、これはプラプラし過ぎ。

配線材相手に空中配線は極めて危ないから、無駄なリードを削ぎ落として固定しておいた。

そこまで温まらないから束ねて大丈夫という判断。
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ハンダをやり直し、断線のパターンは継ぎ合わせと補強、パターン修繕して裏は完了。
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表にひっくり返して部品を見ていたら、VRにもロータリーswにも、接点復活剤を吹き掛けたらしい。ベタッと濡れている。

これをやると壊れる近道で、塗ったら拭き取らないとならない。

VRはカーボンの場合は接続子の部分に絶対入らない様にしないと、抵抗値が増して絞っても絞れなくなる。

高抵抗化を起こして洗っても戻る確率が低い。

とにかく、スプレーではなくて、ハケ塗りで塗ったら少し動かして拭き取る。

これが出来なければ、やたら付けない方が良い。逆効果になる確率は高まる。

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メインのレベルVRのアースを共通にしておく。

裸の儘の時に、シールドに触るとやはりノイズが増えた。

少しの事であるが、チリも積もれば...。

専ら、ノイズが増えるコントロールアンプならば、通さない方が良いというのは言うまでも無い。

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バランスVRをよく見たら、ただの250k 2連B。

250kだ500kだと合っている合っていない云々言っている割には、不適当な選定である。オーディオ修理屋とは思えない。

仕入れたMN250kの残りが有ったからこれに交換する。

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B2連を使った場合、中央に合わせた時の抵抗値は中間の125kになり、どちらかのchに倒して行くと、片方は音が小さくなりながら、もう一方は音が大きくなる。

これは本来のバランスコントロール用のVRではないからであるし、250kにはならないから、合っている合っていない言う次元ではない。

AカーブとCカーブの2連があれば、それでも近似には出来るが、今はMN型があるから、それを使わなくてはならない。

MN型は半回転、半回転で抵抗が無くなる領域があるバランス用のVRである。

中央でバランス良く250kが得られる。

またクリック付きだから、センターが明確になっている。

プロならば、こういう物を選ばなくてはならないであろうし、安いセットでは元々ないのであるから、元よりも質を下げるのは如何なものか。

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交換してチェック。よろしい。
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だがしかし、問題が発生。

シャーシの厚みがあり過ぎ、シャフトが届かない。

t3.2位ならばギリ掛かるが、t6程ある様である。

これでは止められないから、ザグリを加工させてもらう事にした。

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ツマミを入れると見えなくなるが、パネル加工は持ち主に連絡を入れた。

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これにて元に段々と戻ってきた。
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挿さっている球にテレフンケンのマークは押してあるが、テレフンケンではないだろう。

エミッションが怪しいからまた明日検査してみる。