A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

電池切れ、送話出来ず。中与通信機製作所 4号M

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自動4号Aではなく、磁石式4号Mの中与通信機製作所が作っていた物で、木箱に発電機と4号のハンドセットが付いた、バッテリーセルの遠方向け電話機。

3号のハンドセットが付いた様式もあるから、多分、戦前から同じ筐体を使っていたのかなと。

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先日着信があったのだが、声が小さいとの事で、送話が上手く行かなくなったらしい。

急遽、これよりもずっと古い2号に繋ぎ換えると良くなった。

後で調べると電池が1Vしか残がなく、電池切れを起こしていた。

9Vだと電圧が少々高すぎるが、レシーバーの感度を上げられる。

それにしても、2年かそこそこで切れるかな?

絶縁を見ると15MΩ出ていて、僅かながらでも漏電しているらしい。

まぁ致し方ないか。替えのは有ったがまたすぐにダメになりそう。

当分2号自動を使う事にしよう。ダイヤルする時は2号の方を使うのだけども(笑)

 

まぁ立たないとならないが、2号もまた良い音である。

ハンドセットに慣れていると、固定のラッパに向かって、顔を合わせに行かないとならないのが、少し変な感じがするが、それも慣れだろう。

4号Mは、共電型ではないから、2台並べてもベルをどちらか外しておくと、局線容量内の1μFで済む。

確か10μF以内だったか?もっと少なかったかな。電話屋に聞かないと分からない。忘れてしまったが、こちらの回線はデジタルで引いているから、アナログ変換のルータが入っているから、10μFを超えても電話局が“繋ぎすぎだ!”と連絡をよこす事はない...と思う。

アナログ回線の場合は、変なのを繋げると局のヒューズが飛ぶか、アラームが鳴って、電話を鳴らして注意喚起出来なければ、局員が怒って飛んで来るらしい。そういう話を聞いた迄。

基本の基は、局線には免許を持った人のみしか工事してはならず、電話機も試験を受けて問題のない物以外は繋いではならないとなっている。

従って、骨董屋から買った電話機を局線へ繋ぐのは法律違反なのである。

メンテナンスを受けていない機体に関しては、オブジェか構内内線用として使うのが良いだろう。

自身も修理はするが、免許はないから、免許を持っている電話屋に見せて、御墨付きを貰う必要がある........が(^ω^;;)