A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

球式 エリミネーターユニット

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6V6アンプの電源ユニットとして使えそうな、エレクトロテック パシフィックのヴィンテージトランスを持っていたから、セットでやってみる事にした。

然し乍ら高圧側が400Vも出ていて、整流してCへ入れると計算しても480Vは出そうである。

試しに22μFでどの位出るかとやったら、通電直後にケミコンが温まった。

500V耐圧だから、1割以上超えた可能性が高い。

ボルトスライダーで80V付近で480Vあり、100入れると500少し出そうだ。

UY807で電圧制御しても良いが、エリミネーターユニットとして小さいシャーシに入れたいから、大き過ぎる。

定電圧放電管も2つ使わなくてはならないし。

もっぱら807はPd50Wで定格125mAが限度になっているけども、200Vドロップで200mAだったら40Wなのだけれども、幾らタフでもカソードが持たないだろう。

代わりにFETで制御する事にする。

ドロップはピークで200V程であるから、2SK3628にした。

100Wであるし、フルモールド。

ただしS-D電圧が230Vだからあまりドロップさせると壊れるのは言うまでもない。

 

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6V6 シャーシと共に加工してきた。

メーターはJunkのボロで、2.3か2.5のナットも端子も無い外し品である。

ただ、メーターとしては動作するから再利用。

ナットの代わりに動線を巻いているだけだからガタッているが自分用だからこんな程度でも良い(笑)

コストを極限に抑えて楽しめりゃ、それで良い(爆)

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そんなでパッと組んで試してみると、抵抗を燃したり(笑)

計算したら3Wみあるのに1/2Wを入れていたり(笑)そりゃ燃えるわw

無負荷運転で5Z3の4番からは530V出て、定電圧放電管に入れてやると凄い事にリプルがピタッと消える。

大きいコンデンサは必要ないが、谷があるとノイズになるから、10μFを入れてやると静かになった。

これをMOSFETでドライブして出力。

と、色々やっていたら、ゲート部分をショートさせてしまい瞬間に素子からバチバチと青白い閃光と白煙が上がった。

S-D間230V最大だから、480V程ドロップさせたのと同じ事であるから、飛んで当たり前。

あーあ。やっちまったなぁ(^ω^;;)

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焼けたG抵抗。

煙が出たのはこっちかも(^^;;

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交換したついで、Bヒューズランプを入れておいた。

合計180mA程と思うけど、300mAランプが結構と煌々と燈っているから、寿命は短いかも知れない。

まぁ何か異常があれば即断するだろうが、それでもFETの方が先に飛ぶかな。
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試験運転.....

....熱い(^ω^;;)

シャーシが放熱器だから、熱くなるのは致し方ないのだけれども、結構熱い。

ケミコンは105度品だけども、これもまた寿命が縮まりそうな予感。

 

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暫し試聴していると、ボリューム中程でノイズが出る事に気付く。

100kVRが良かったが、手持ち250k以上しか無かったから250kを使ったが、どうやら何か上手くないと様子。

試しにグリッド間に50kを入れてみると少し静かになるが、ゼロと最大以外はノイズが現る。

カップリングでカットしてやった方が良いのか、他に原因があるのか、探ってみる。