A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

815アンプ試験動作させてみる/他

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ざっくり検査して通電してみた。

ケミコンも温まっていないし問題ない。

通電するとスピーカーから盛大にブーンと50c/sのACハムが出るから、ヒーターのCTを色々な所に当てがって、一番静かになる場所を探す。

これは当初から、探る予定で外しておいたから、これは良しとして。

それでも残留ノイズが50mV程あって、可聴域で矩形波の発振が起きる。

ビィビョーと珍しい音が鳴っている。

ボルトスライダーで定格100Vよりも電圧を僅か上げると発振は止むという。

原因を探らないとならない。

スピーカーはOPTがあれば飛ばす事はかなり稀だが、許容がMS737は確か40W程度だから、それ以上に出すとVcが焼ける可能性があるが、まぁ大丈夫であろう。

石の100W以上が出るものだと危険である。

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4B31が案外ドロップが大きい様で、AC380Vを入れるとDC400V程は得られるかと思ったが、実際は370Vであった。

定電圧放電管が上がりに上がらないと安定にならないから、VR90か75辺りに変更するか、電圧を見て考える。

 

音は807に似た押しも引きも良いドンとした音である。

 

 

 

 

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雨風が酷くなる様な天気予報だったから、どうかなと思っていたが、別段曇りなだけだったから、午後に出社。

特に何かという事は無かったが、土曜は皆勤だから一応(^^;;

帰りにブックオフに寄ってみたら、藤子不二雄大全集の“ロケットGメン”があった。

分厚いのに値段は900円程度だったから買っておいた。

袋に5円掛かる事を忘れていて、どうしようか迷ったが、とりあえず5円あったから貰っといた(笑)

背広にも入らないサイズだし、裸で持ち歩くのはちょっと(^^;;

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入札で買った一山に入っていた、小学二年生 昭和37年6月号の付録。

多分これがオリジナルになると思う。

これしか持っていないから、他は知らないという(笑)本誌もなく凄く中途半端w

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紙質が結構御粗末な雰囲気であるが、このザラザラして薄く濾した感のある雑っぽい感じがまた良い風合い(笑)

綴じが裂けてバラバラであるが、補修してあったり、前の持ち主が大事のしていた事が伺える。

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大全集。

フォントが小さくなって打ち直しした様子。

最終話は急遽打ち切りだったのか、続きそうな雰囲気を出したまま、不自然(?)な締め括りに仕上がっていた。(洋書読みで先読みしたw

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1962年はまだサイボーグ009も連載がないだろうし、その後の16mm映画、1966年版も後の事で、藤子不二雄漫画は相当斬新だったであろう事と思う。

そういった様に東映の009を見ると、エッセンスを得ているかなという節を思わす。

特にコント的なユーモアーを合間に挟み込んで来たり、全てをシリアスに突き通さないというか。

そもそも藤子不二雄漫画はSFなのかなぁ。科学冒険漫画という類と思うけど、完全空想ではなくて、凄く近い日常的な話の中に、有りそうで無いが、身近な存在的な設定が実に面白い。

私的には、“すすめロボケット”の当時の日常を捉えた描写、例えば百貨店からカラーテレビを掻っ払っちゃおうとか、家具調ステレオセットが描いてあったり、モダンな照明だったり、机に灰皿が置いてあったり(笑)

あまりにも懸け離れた話題よりかは、想像がつき易いというか、現実的でありながら近い将来はこうなるかも知れないという、感覚があったと思う。今読むとカラーテレビは当たり前だし、昨今の人には少々意味合いが分からないであろうが、古物好きには夢が良い時代だなと感じる次第。

それで言うと、ウルトラQも当てはまるか。

1966年の“1/8計画”は1964年の“とびだせミクロ”に出て来る“人類ミクロ化計画“に似ている。

定めし、こういう所へ目を付けたのが東芝なのだと考える。良い宣伝になる...

 

それは置いといて....

 

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ヒーターのハム対策。

あちこち線を触って、一番静かになるのが今回は、こんな様だった。

6.3のCT付きは初段とカソード電流制御の球に限り、12.6を2C26と815に渡らせた。

815は球内部でCTがあるから、トランス側では引き出さなかった。

6.3ctを直にシャーシアースすると静かにはなるが僅か、むぅーん と残る。

815のCTに6.3のCTを繋ぐと、直よりも静かな結果に。

そしてもう一方の815ctをアースする事でキッパリ無音化した。

アース位置も色々探って、オシロで一番小さくなる場所に括れば良い。

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修正と紐掛けして、殆ど完成。
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6SL7は電流反転6AC7で、初段からの2ユニットでppが構成される。

欲しいスイング幅も確保出来る。

便利とは言う迄もない。

明日また、最大出力とを計測してみる。

 

三角波的な発振は定電圧放電管の流れる電流が少なく、放電不安定が影響したらしい。

大きいコンデンサも入れ方によっては発振の原因になるから要注意である。