A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

117N7アンプ再実験

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お客さんと117N7アンプの話していたら、ちょっと思いつき、実験してみたくなって、ガラ箱を見たら試作の途中で放棄したヤツがあったから、これを使ってやってみたが、結局、発振器にしかならず、やはり真っ当に動かすには向いていなかった。

結構上手い具合のバランスで動いていたんだなぁと今更乍ら再認識。

入力をハイ受けにしようとすると、トランスレスの場合にシャーシはCで浮いているから、実質的な0V基準にならず、フロートしている状態だから、発振もするしハムも大きい。

やはり入力トランスで、信号回路をフロートさせない様にするか、電源に絶縁トランスを使用してシャーシへアースして0Vを共有する様にしないと上手くは行かなそうだ。

 


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一山の中に2H66Aが有ったけど、水銀が抜けているのか、真空度が悪くなっているのか、単にエミゲンなのか、放電し難い。

3Vで点火すると曇りが晴れてくるが、エミッションは悪い。

5Vで殆ど水銀は気化して晴れてエミッションも良くなるが、ヒーターが赤く灯っちゃうから、もう寿命であろう。

ただこの類は簡単に廃棄が出来ないから、困り物である。

飾りでも良いけど、ヒビが入っていて、水銀が僅かづつでも漏れていると危なそうだな(^^;;