A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

25DN6 pp 単段 単式 No.42-A

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先日の25DN6の続き。

今回はB電電圧降下を配慮して、-C電源を作って、セルフバイアスによる降下を抑えて、且つOS51で得た、プレート部の平滑不良でもハムが気にしならない点とを交えて組んだ。

従って、以前組んだ時とはまた異なる回路仕様である。

セルフバイアスと言っても、15Vかそこそこではあるが、100Vだったとすると、85Vになる。

回路構成はWestern Electric 42-Aのエッセンスを得ている。

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急遽の回路変更で、更に逆さ組みするから手間食った。

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-Cは16VでIp監視のシャントを入れるのを忘れた(^ω^;;)

ただトータルで70W食ってるから、4本で100mA位かな。そうだとすれば@25mA。

ヒーターが600mA。

ハムは思ったより出ている。調べるとOPT2次に20mV。

OS51は高性能過ぎのかな。

発振はなく安定に動作はしている。

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Ebbは10Vのリプル。OS51の時は30Vあっても問題は無かったが…
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SGは150mVのリプル。

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-Cは20Vの谷になっていて平滑されていないらしい。

これが原因かな。

 

ps:-Cの平滑の位置誤りでハムが出ていた。

カソードから離れていた。

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No.42-Aはセルフバイアスで-23V程出るのではないかと推測。

P.Tは350V程出るだろうが、Ret.とバイアスとを考えてEp300になっているだろう。

球は205Dだから、全く今回のとは別物ではあるが、無駄のない効率の良い繋ぎ方である。

流石電話屋(笑)

 

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入力部分はユニット化して簡潔に仕上げた。
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ACは端子が無かったから、フィルタを端子代わりにした。

アースすると高周波的に効果が出るかも知れないが、気持ち程度かな。

このタイプのフィルタはノイズ原に付けないと意味はない。
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1:5の入力トランスを巻いたが、iPhoneではあまり大きい音は出ない。そこそこ鳴る。

4V位はフルスイングに必要そうであるが、終段は普通そんな具合で鈍感なモノ。

持っているBOSCHのコンソールラジオの終段はフィールドコイルの電源と共に、別シャーシで下の棚に収まっているが、これの入力には20V程必要で、超鈍感である。

だから終段増幅器にはボリュームなど必要が無かった。

いつしか高感度な、200mVでフルスイングする様な、ある意味でプリアンプとを複合にさせたデザインになってきたが故に、ボリュームが無いと上手くなくなってきたというのが1つ、左右でステレオバランスが異なるのを合わせる理由で、追加したのも1つあるだろう。

ただ、カーボンのボリュームは絞ると音痩せ(f特にウネリを生じさせる)するから、巻線が良い。

もしくは無い方が良いというのは言うまでも無い。