A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

初段を追加した117N7アンプ

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色々と発振させて、ピーピーやっていていたが、色々と面白い使い方が出来る事が分かって、テトロードのSGをG1に結んで使うと、五極使いっぽいゲインが得られる事が分かった。

SGはアースしてもやはり相変わらずゲインは高く得られたが、G1に入れた方が低域特性が良くなる。

普通だったら鳴らないハズだが、不思議である。

結局は安定性を考えて、Bバイアスを掛けて100μFのデカップリングで締めを効かせてやると5W程度の6BQ5アンプに劣らない特性が得られた。

安全の為にも入力トランスは入り用で、本当は100k:100kの入力トランスがあれば、200mVもあれば十分フルスイングするが、手持ちで無いから、5:1を逆さに使った。

DC値は600Ωであるが、2次側はグリッドに直接入っていて、電流は吸わないから、インピーダンス的にはハイ受けが確立する。


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今回は初段に片方を譲ったから、出力はステレオ2W程度であるが、パラって使わなくても結構な音量が得られるから、ちょっとBGM程度に後ろで鳴らしたい時なんかには少し勿体ないクオリティであるが聞ける。

モチロン、普通使いでも6BQ5シングルと肩を並べられる特性はあるから、昔で言う、“6畳間の高級ステレオ”と言っても問題なかろう。

入力も球のコントロールアンプ、ラインアンプ(カソードフォロア出力の)を繋いで使っても良い。

プレート出しのコントロールアンプは、これまた更にハイインピーダンス出しであるから、干渉しそうだ。

古いleakやクオードのアンプがそれで、入力端子に手を近付けると、ブーン ブーンとハムが大きくなるという(^ω^;;)

ハイ受けはなのは普通だけども、ハイ出しは好ましくないですなぁ(^^;;