A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

アルテック 3000H pt4

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3000H修繕 パート4。

既製品の精度が劣悪っぽくて頼りにならないから、自分で作らないと欲しい精度は出なそう。

そんな事で、引き抜きのアルミパイプが19.1mmで、これを少し加工すれば、ボビン治具になりそうだから切ってスリットを入れて、ヤスリで仕上げてと加工してきた。

 

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使ってみると具合が良い。
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治具での1個目。

結果、入らない。

失敗した事に、コイル巻き機のボビン押さえがテーパーになっているから、中心は出易いが、スリットによってサイズが広がってしまう。

センターは出難いが、面押さえにしなくてはならない。
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2回目は、僅かまた大きめであったから、治具の大きさを全体に叩いて微調整。

スリットの部分は18.9mmで、そうでない部分は19.05mmあった。

引き抜き材であるから、綺麗な円にはならないのであるが、手の感覚で叩いて何処を測っても18.85mmになる様にした。

 

3回目

巻き数はオリジナルと同じ36Tで、抵抗値を見てみると、オリジナルとほぼ同じ値に収まっている。

コイルは0.1mmである。
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今度は内側は合格であるが、外径が太くなってしまい、入らない。

綺麗に揃って巻けていない。
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4回目は糊を変えて、絶縁ワニスを希釈し、シャバイのを1層目に塗り乾燥、2層目、3層目と手間は食うが定着を待ってコイルが崩れない様に綺麗に、尚且つ嵩にならない様に巻いた。

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入った入った(o^^o)

コイルを摘んで出入りするからバッチリであるが、高さがあり過ぎて底へ触ってしまっているから、行って帰ってのターン数を減らさないとならない。

更に引き出し線が帰って来る様に巻かなければならない。

ちょっと難しいぞ。

 

 

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とりあえず完成の兆しが見えただけでも安心である。

然し乍ら、3月末位から売れ行きがどうも悪くて、安叩きしないと売れない様な雰囲気があって、アンプ類は今が売り時じゃない様だ。

皆さま暇を出されて、やる事がないから、大掃除をしている事であろう。

元々作っても二足三文で売っているのに、二足一文にもならないと、売るだけ損が出てしょうがない。

そういえば、等身大ネネの衣装作った時のベロアが結構残っているからマスクでも作ろうか。

これの方が店で売れるかも知れないなぁ(笑)