A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

フィールドコイル切れる

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Wurlitzer 1015を動かしたら、スピーカーから派手に“ザザッ、ザザザァー....”と鳴って以来プッツリ音が出なくなってしまって、微かに鳴っているのが聞こえる。
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おや、まさか。

ドライバーをヨークに当てても引っ付かない。

微かに音がしているからボイスコイルは切れていないらしい。

球も動作し、カソードにも電流が流れているから、ソレノイドも働いている音がする。

いやぁ、チョーク断線か。

テスターで見ても断。確定…
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励磁型スピーカーの宿命かな。

交換が容易な様にネジ2つで外せるからまだマシかな。

ハンダゴテの電源も困らない程にアウトレットがあって、仕事は早い(笑)
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重いし、4.2kΩあるから結構巻いてあるぞ、こりゃ。

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VCボビンは結構厚め。

16インチだから、触っただけで結構ドンドコ鳴る。能率が高くて良さそうだ。
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フィールドの絶縁紙は、触るとまるで海苔の様。パリパリ。
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この腐食したリード部分が断じている場合があるから、これかなとも思ったけど、緑青が出ていないから、ここではなさそう。

結局、ここは問題なく。

ミテクレからでは断線箇所は不明。

内側であろう。
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26000...ターン巻いて、何処も切れている箇所がなかった。

最後に引込みの部分で、絶縁紙を捲ってみたら、緑青が出ていて焼けた痕跡もあり、綺麗に切れていた。

引込みの引込み部分の、ここかよ(^ω^;;)

もうちょい外に出た部分で切れてくれたら手前省けるのになぁ。
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重量があって、回り出しも力を要するが、一度回り出すと勢いで止まらないっていう(笑)

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ボビンは面白い形状で厚紙製。

左側を先巻いて、段ちの上まで来たら、全体に巻いていく。
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ヨーク留めが出っ張り、減り込んでいるが、あえての設計か?

それとも紙のボビンだから広がってしまった為かな?

コイルの遊びがなくて、しっかり固定はされるだろうけども、コイルがその分押されてしまっていた。

多分巻き直す時に巻きが変になりそうだけども、致し方無いかな。

同じ量巻き戻せるかちょっと心配だけども、上手くやれば大丈夫であろう。

明日、ボビン支えのジグを作って巻き直すとする。