A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

4CX-300A. 6C33C-B 実験してみる

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アイマックの旧型300Aを寄付してもらったので実験してみる。ソケットは中古であるが、球は置き古しの新品。

銀が燻んでいるが高価な品物である。

4CX300Aは強制空冷のテトロード セラミック送信管で、出力は300W。

ヒーターは6V3A。最大付近で使わなければブロアで空気を送らなくても大丈夫であろう。

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Eb300であれば、3極使いでも6W程得られたが、350V以上印加する場合は5極使いでないと歪みが大きくなった。シングル6W得られた。

もっと電圧と電流を上げてみたが、電源とバリオームの容量がギリ過ぎて、煙を上げてしまうから、これ以上は試していない。

球は上々に熱い。ニオイがするレベルである。

それと、アノードがフィンの部分だから、要注意な球である。

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買って放していた6C33C-Bも実験してみる。

大きさは300Aの方がかなり小さいが馬力は大きいっていう(^^;;
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エージングをしていない云々、よく分からない状態であったが、工場で作って良否をチェックしないで出荷するとは思えないし、軍用の球だろうから、あまりにも不適当な球を使うなんて事も考えられないから、エージングはしなくとも問題ないであろうと考える。

工場で作って、チェック前横流しをしている様な場合は、そもそも特性が揃うとか言う前に、良否が怪しいから、エージングすれば全て良しとなる事は無いのではと考える。

ヒーティングタイムは3分か、其れ位は必要だから、カソードが温まり難いという事は、一度通電したら電源は入れっ放しにする様なスタイルな機材の電源制御用球であろう。

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Eb300、-65V、120mA、3W(16ohm)

optはZ500Ω

oscの+20dB出力をトランスで倍にしてもフルスイングせず、最大出力が見えない。

割と熱くなったが、300A程ではない。

頭の部分に内部支柱がガラスに接しているから、その辺りは結構熱い感じだ。

特性的には6C33Cの方が綺麗な様である。

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ヒーターは300Aが18W、6C33Cが36W。