A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

79から6Z-P1に(笑)

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ドライブのカソードから出した側はまだプラス側に振る事が辛うじて出来るが、プレートから出した方はプラスに振る事が出来ず。

元からBclass動作の球やAB2まで振らそうという場合には、カソードフォロアで押してやらないと、どうにも高負荷に対応できない。

807をアンプに使っていた戦後から昭和30年位迄の高忠実アンプは、42でカソードフォロアにしている様式が殆ど。意味なく増幅作用の無い球を入れていた訳では無いという事である。

試しに小さいアウトプットを追加して押せるか試したが、ゲインが今度は落ちて普通使いが難しいから、79は今回はやめ!(爆)
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急遽、ガラ箱を見たら6ZP1が4本あったから、これに変更(笑)

よく見たら内1本がシルバニアで、6ZP1は我國特有の球だから舶来品は有り得ない。

アレアレと思って、ガラスをハーハーやって曇らせて見たら、41だった(笑)

データシートを見ると、6ZP1よりも全体に電圧が高くても大丈夫なのが41なのかなという印象。

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まぁ良いやと回路を6ZP1ppに変更して通電してみると、今度は全く表記が消えてしまっている1本のヒーターが燈らず。

ハンダをやり直したり色々やったが、管内で断線。

1kVを印加し、叩いて溶着するか様子を見たが全くダメ。

離れている事と思われ、再利用不可能。

結局4本揃わないかぁ(ーー;)

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モノーラルで鳴らしてみたけど、テトロードの軽はずみする、低域が豊かな音が出ている。

6BQ5と大差無いが、6ZP1の方が含みが多い様な印象。

楽器の奥行き感、臨場感はステレオだから云々ではなく、立体的な鳴り。

バーブの表現が綺麗。NFはなし。

6BQ5の方がNFが掛かっているから、よりフラットに来た感じであるが、それぞれの楽器の位置がわかる様な立体感は感じられない。

 

 

ps:

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昔、ヤフブロ時代に知り合った、Sweatさんに譲ってもらった箱入りの球を見たら6ZP1だった!これは有難い…

が、しかし。

これも交換した球を箱に入れていたのか、ヒーターが半断線(; ^ω^)

瞬間に高圧を印加し、溶接を試すも、しばらくは使えるのだが、ヒーターが暗くなってしまう。

3度やったが、完全につかない様だから、多分ダメであろう。またしばらくすると離れてしまう事と推測。

案外ヒーターが弱いらしい。

 

 

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Vitrohmはドイツの会社と思うが、デンマーク製。

新品であるが、古いから20%以内から外れる物も多く、巻線抵抗ならば劣化も遅いが、結局、ナマモノという考えからすると、消費期限切れ。

コンデンサもパッキンが劣化するとケミコンはダメになるし、オイルも蒸発するし、ワックスは湿度を吸うから、やはりダメになる。

再利用方法は無い訳ではないが、定期的にやらなくては元に戻るというワケ。

オープンリールのテープだって、ナマモノだからプロからすると、大切な記録であれば、定期的にコピーして品質を維持して残す他無い。

フィルムも消費期限があって、あまりにも古くなったもので撮影しようにも、なかなか感光が進まず、長時間露光が必要になったりする。

カラーの場合はカラーバランスが崩れる。

食品の一部では、賞味期限を過ぎた物の方が美味しい(?)なんてものがあったり、少し腐り気味の肉の方が美味しかったりするらしいが、それが部品にも適用出来るかは、ちょっとなんとも言えない。
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急遽変更して書いた6ZP1ppの回路。ラフ書き。

普通過ぎて作っている人からすると面白みの無い感じかな(; ^ω^)

電圧は定格内に収まっているから、寿命はヒーターが逝かない限りは長く使える事であろう。

41を使うとバイアスが4Vか5V下がるから、電流的には多めになる事と思われ、よりA級PP動作に近くなる事と思われ。

出力は3W+3W位かな。結構デカイ音で鳴る。

シングルで使うと1W絞り取るとDIST10%位である。

43も転がっていて、42に似ているから使えるかなと思って挿してみたが、ヒーターが灯らず、データーシートを見たら25V球。
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コスト削減でGNDは共通で1つ。

12φ電源スイッチの在庫がなく、日開のSWも600円とかするからラジオをバラした中から出てきたSW付VRを再利用。

どうせVRガリっているだろうから、スイッチとして活用するだけでも活かす意味では良いかなと。
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黄色も単にタンポポ系の黄色1色じゃなくて、タンポポ黄色を下地に吹いて、山吹色を上から入れると、発色が良くなって、暗くなる感じが抑えられる雰囲気。

よく見たらVラインは赤が太いのに黒を太くしちゃった(; ^ω^)

チャー研の舞台は2074年の未来の話だけど、真空管を使った装置の描写が多いから、こういうデザインも悪くないよね(笑)

 

Q:「先生、そのアンプは今も日本のどこかで作っているんでしょうか?
また、今後生産していくんでしょうか?」

A:「たぶんどこかにあるでしょう。
だがその他一切のことはわかりません!

 

 

 

これから毎日ドゥンドゥン作ろうぜ(爆)