A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

4CX300A セラミックな真空管

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前々から実験していた4CX300Aを組んでみようかなと。

真空管と云うと、硝子管の印象があるが、これは、みっくミクなセラミック(笑)な真空管である。

宇宙電子管、ニュービスタの製造法と同じで、ヒーターの灯っている所は見られない。

100%近くで動作の場合は強制空冷だが、AF帯で最大で使わなければ、自然でも大丈夫であろう。

尚、ヒートシンクはアノードだから、RFのセットでは、+アースで使うのが一般的である。

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サイズはチムニーのソケットに入っているから寸胴であるけど、セラミックの球本体は15φ程と細く、放熱ヒートシンクが随分と大きく見受けられる。

AF AB1で2.5kVを印加して使うと出力800W。

ステレオ1.6kWと、ぶっ飛びカーステレオみたいな出力である。

業務用PAの最終形の様な印象もあるが、石の方が効率が良いし安上がりに出来る事と考えられるから、4CX300Aが使われたPA機はそう滅多見られないのではなかろうか。

 

はてさて、A1シングルでも、Ebb600で100Wが得られるとの事である。

シングル100W、プッシュプルであれば、6CA7やKT150で出せるであろうが、かなり無理させた使う方と思われ。

元が300Wの球で、100Wを得るのとは違う。