A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2020/02/15 隈取モーター完成す

f:id:A2laboratory:20200214204527j:image

とりあえず、負荷を掛けて動く事を確認出来たから、OHしてみる。

f:id:A2laboratory:20200214204506j:image

洗って気付いたが、何度かバラしているのか、かなり粗い組み方をしたらしく、傷だらけ。

この傷がホゾの近くにあると、傷でスムースに回転がしなくなる場合もあるから、負荷になっていないか検査しながら。

また、かなり油が粘っている状態であった。

上手く転がらないからか、給油してあるが、分解掃除しなくては、この汚れ具合は宜しくない。

f:id:A2laboratory:20200214204503j:image

上板も下板も、合わせてみると合わない程に反り返って、最悪の状態。

水平を見たら、単なる反り返りではなく、ヤットコで掴んで曲げた様な、グニャグニャな状態。

これじゃあ、真っ当に回らないだろう....

手曲げして、調整して組み合う状態に。

組み上げは、毎度お馴染みだから省略。

f:id:A2laboratory:20200214204515j:image

ボビンを試験用に新たに2つ作った。

f:id:A2laboratory:20200214204511j:image

幅狭 大巻 5000T

幅広 細巻き 7500T

f:id:A2laboratory:20200214204459j:image

大きい分、トルクが強い感じに思ったが、回転子に干渉するというミス発生。

取付枠に付けられず、手持ちで回転を確認した。
f:id:A2laboratory:20200214204518j:image

7500Tの方は130Vに上げると良く回る。

電流を流して強い磁力で回る物じゃないらしく、どうやらある程度の電流で、電圧が重要の様子。

非常に静かに回る。

f:id:A2laboratory:20200214204523j:image

然し乍ら、まだゼンマイを巻くにはトルクが足らず。

f:id:A2laboratory:20200214210041j:image

コイルの場所と磁界が回転子に影響を与えているのか調べたが、どちらも変化なし。

右のデザインはオリジナルに似せたもの。

左がコアーに合わせて誂えたデザイン。

 

f:id:A2laboratory:20200215115713j:image

7500Tで130V必要であったから、新たに6000Tの小型版をオリジナルに似せて作ったが、やはり電圧を上げないと回らない。

f:id:A2laboratory:20200215115710j:image

ギャップは殆ど無しに近く、上手く調整しないと干渉し易い程に狭くした。

他に調整を考えると、隈取コイルしかない。

2回巻きで位相ずらしが上手く行っていない可能性を考えて、溝を深く鋸で切って、コイルを5回巻きして試すと、今一番の高トルクが得られ、回り出した。

また電圧も上げなくても、良く回る。

f:id:A2laboratory:20200215115717j:image

ギャップも含め、隈取りコイルの具合も重要である事がよく分かる。

ゼンマイを巻けるトルクが得られているから、これにて完成形とするが、隈取コイルはもっと太い物へ、主コイルもより良い物を作る事にする。

 

後は振り子を作るのとで、先が見えてきた。