A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/08/31

先日仕入れたコンデンサであるが、使用に耐えない物が多く出た。

かと言って、単に捨てる訳でもなく、研究材料として分析してみた。

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リードが取れてしまったトロピカルフィッシュ。
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なるべくホイルを負傷させない様にとやったが、端が切れてしまう。
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外側は20μmのプラスチックフィルムで覆われていた。

その内側から、メタライズドフィルムになった電極が巻かれていた。

尚、伸ばすと少し伸びる感じがメタライズドポリエステルの様だ。

箔とで5μm

フィルムだけだと2μm程。

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リードはアルミ箔が外へ出た部分を接合しているだけの様で、リードの周りは絶縁物が塗られて固められている。

その上から、茶色のコーティングが施されている。

しかしながら、リードが半分剥き出しであるから、ちょっとした拍子にリードが外れてしまうというのが問題点か。

 

おそらく、見た感じは国産の現行のフィルムコンデンサと変わりない作り方で、耐久性的に劣っているだけで、シズキ等と互角と思われ。