A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/08/08

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色々あって、5B38シングルは夏期休止。

ケーブルを纏めてみると案外ワックスが出ていて、屑がハラハラと散って。

電源だけで25kg越えで移動も一苦労。

もっと取手とか、大きい無線機のケースを使えば良かったかな(^^;;
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電解コンは不使用であるから、何年寝かしても再フォーミングは不要。

安定的であるが、代わりに筐体が大きくなる。

フィルムやオイルコンは、容量が小さくとも、インピーダンスが低くリプルが少なく抑えられるし、音的にも瞬発力がケミコンとはまた違って、レスポンスが良く感じる。

 

ちょっと豆知識に。

古いセットは他が不具合を来している場合があって、音が悪くなっている場合があるが、基本的にオイルコンはゴムキャップの物でなければ、絶縁の問題だけで、寿命はかなり長い。

オイルコンでも、密閉が悪くて漏れたりすると絶縁が悪くなる場合があるから、濾して精製したマシン油を入れておくと1kVに耐える絶縁が復帰する。一度でもショートさせた場合は控えた方が良い。というのも、絶縁紙に穴が開いた場合、高圧が入るとアークを起こし易くなるのではないかと考える。

オイル切れになると絶縁低下が大きく、高圧を入れた時にショートする場合があるから注意。

ペーパーコンは、封をしている蝋が湿気を吸い、内部の絶縁紙迄も達している場合が殆どで、高圧時の絶縁性は1MΩ以下のが大概で、真空ポンプで乾燥させてやると、内部がクシャクシャになっていなければ再利用は出来るが、やはり再び湿気を吸ってしまい、絶縁低下は起きるから、湿気取りをした後はエポキシ樹脂で固めるのが良いのではないかと想像。

樹脂によっても、湿気を通す通さないがある。

イカコンは基本的に壊れる要素がないが、リード部分から空気が入り、酸化やウィスカーが起きていると絶縁低下で不具合を起こす場合がある。

あと、バンブービーだったり古いモールド コーネルダブラーだったり、あの辺りを使っている機材は殆ど寿命が来ていて、本来の動作をしているとは思えない。

漏電で歪んだ音が良い...という場合は、それで良いかも知れないが、別にそれじゃなくても再現は出来る訳で....高い金額出して、絶縁不良の不良品を買うのはどうかと思う。

再現するなら、カップリングのCに1Mかを抱かせて使えばらしい音になる。500kでも良いけど。

逆に湿気で絶縁値が変化しないから、歪んだ音を何時でも保てるとも言えそうだ(笑)

こういう古いCを買う時は、メガーを掛けてチェックするのが良い。

というか、古いのは危険と思った方がとりあえず良い。