A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

オイルコンデンサを分解してみる

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絶縁の悪くなったニチケミのオイルコンデンサJCP-C 0.1μF 400WVを交換したのであるが、ただ廃棄にするのも勿体ないから、構成を調べてみる。

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廃棄レベルは、低濃度ポリ塩化ビフェニル廃棄物、PCBであるから、基本は捨てられない。保管している量がかなり増えて来た。
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殆ど乾燥しているものと思ったが、キャップを外すと僅か濡れがあった。

ニオイは、所謂古いマシン油の様な雰囲気。

蓄音器の、あの独特の甘い様な何ともイイ香りに近いが、PCBは少し酸っぱい様な雰囲気がある。

先日、パンクさせた高圧オイルコンの飛沫を浴びたが、やはりあれもPCBだったか、似た様な酸っぱさがある様な雰囲気だった。

新しいビニール傘の内側の独特のニオイに少し似ていそうな印象。

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パッキンはベークに端子と共に止まっている。f:id:A2laboratory:20201110104832j:image

容量側
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筒内部
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簡単に外れた。
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巻紙を剥がすと絶縁紙を隔てて左右にアルミ箔が露出する様に巻かれている。

ペーパーコンの巻き方は、銅箔を内側に挟んで巻き込み、それを引込線にしていたが、これは合理的に左右からスパイクの端子で接触させてしまおうという構造。
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アルミ箔:0.002

絶縁紙:0.005

全長:1650

幅:20

単位:mm