A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

1-V-2 / 6球高一スーパー

朝方に廊下を整理しようとJunkラジオを持ち上げたらば、急に強い目眩を伴って、ラジオは椅子にすぐ様置いたから転がさなかったが、其の儘自分が転がってしまって、お手製無指向性の円柱スピーカーを倒して危うく三菱のテレビセットを直撃、お釈迦にする所だった(ーー;)

しかしCRTのビームネックには角が微妙に当たったらしく、ソケットが更にガタベースになってしまい、倒した際に、“シュー”と鳴った様な気がしたが、耳鳴り為か空耳だったらしい。

ヒーターを燈してみると、空気が入り込んだ光り方でなかったから、真空度は保たれている。

 

とりあえず、危うい自分を早く修繕しないとならんなぁ(^ω^;;)

 

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転がしかけたラジオをフォーミングして通電してみたが、ラジオは受信がかなり弱い。

バリコンの羽根が閉じた位置になると微かに、ズザーと音が聞こえるが、NHKも入らない。

そもそも受信していると言えるか?f:id:A2laboratory:20201203120712j:image

暫く触っているとパチパチ チチチとシャーシ内部で鳴った様で、見てみたら、蝋が垂れて盛り上がった物が溢れて出来上がっていて、音色の調整を行うデカップリングのペーパーが絶縁不良で発熱していた。

42のプレートから直にVRとCで構成してあるから、中でも一番高い電圧が印加される部分であるが、発熱で湿気が抜けたか、熱くならなくなったが、右の電極が外に押し出ている様にも見受けられる。

とりあえずはトーンも効いているから交換せず(笑)

まぁこんなだから、高周波も漏電して受信感度が低下していると思われる。

 

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蔵出し其の儘を、軽く掃除した程度。f:id:A2laboratory:20201203120731j:image

ヒューズが入っていないが、裏側でハンダがショートしてあった。

太さからして6Aも流れたら切れるかな。

昔の糸ヒューズはヤニ無しハンダだった。

熱で切れる仕掛けである。大分スローブローになるが。

それと、90Vセレクトの方に繋いでいて、トランスを1割も電圧高で動作させていたらしい。

高圧もヒーターも10%高である。

100Vの他に110Vタップも出ているP.Tである。

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ミテクレはなかなか綺麗な燈り具合。f:id:A2laboratory:20201203120719j:image

福音電気 Pioneerの、F615Cである。

P.Uで低周波を鳴らしてみた。

6インチ フィールドで全体バランスの良い、軽い薄いコーン独特のパンと張った応答の良い音がする。

低域は開放型であるが、結構良く出る。

生憎、左耳は盛大な耳鳴りで、ハイの具合がよく分からないが、正常と思われし右方で聞いた雰囲気、大きい音を出そうとすると歪みが幾分大きくなって来る様子であるから、42のカソードバイパスの容量抜けか、前段からのカップリングの絶縁が悪く、バイアス狂いを起こしていると推測。

交換した方が良い。

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挿さっていた球は岡谷無線に双葉電子、日研電子、東芝、ナショナルとまぁ、メーカー豊かなセット(笑)

 

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低周波で音楽を鳴らしながら、高周波の方の具合を確認すると、局発がそもそも発振していない事が判明。

通電しておいて、OSCにプローブを掛けておき、6WC5を抜いて、他のに交換してみると、温まり始めた頃合いで発振が始まった。

しかしながら、完全に温まると発振が止まってしまう。

プレート電圧を見ると、動作中は200V、Sgが58V。

6WC5を抜くとSg電圧は130Vになる。

発振が止まる電圧を見ると、ヒーターの点火と共に電流が流れ始めて、80Vを下回った程で発振が止む様である。

古いペーパーコンは其の儘だから、漏電が少なからずあるとして、電圧が下がっているのであれば、平滑の3Kをショートさせると、幾分電圧が上がるから、動作するのか見てみると、プレートは264Vに、Sgは74Vに上がったが、やはり発振が止む。

SGのデカップリングのペーパーが、やや暖かくなる様になったから、漏電が大きい様だから、0.1μFを交換してみたが、雑音が大きく鳴る様になっただけで、決定的な解決には至らず。