A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/07/26

A2 Laboratory. (エーツーラボラトリー)とAbe Audio divice industrial labo. (エイブラハム オーディオ ディバイス ラボ)とで作る品を分けていた時もありましたが、ゴッチャになっちゃいました(笑)

 

今日は近年どんな事をやっていたかを少し振り返り。

以前のYブログでネタにしていたモノの再版。

 

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自身の本来(?)の仕事は、盤モノが主で、趣味で古い電気製品全般修理、その為諸々の製作を。

写真は組み込み配線、識別を貼り完成した所の盤で、この線の流れと美しさが、人それぞれの性格が出る仕事。

最近は猫も杓子も出来るように、目隠しカバーで、グチャグチャでも綺麗にミテクレは纏められる様になっているのが主流で、この手の仕事はめっきり来なくなった。

高い金額で職人を雇わなくても良くなったとも言うかもしれない。

動きゃ良いっていうのもあるけど、修理に入った時にグチャだと、どこに入っているのか面倒になるというか...

修理もしないのかな。

 

 

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毎度お馴染みアンプ修理。

リークの多いコンデンサ交換修理
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外見は其の儘に残して、内部で新しい部品に交換する。

博物館等の品物も、出来るだけオリジナルを保ち修理する事が求められ、後の事を考え、私もそれに準じる様にした。

 


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修繕依頼品。

電蓄 6V6シングルが組まれていた。

昔の雑誌かを良いとこ取りした回路っぽいが、当初から上手く動作していた様には思い難い。
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回路構成が良くなく良質な音で増幅出来ないので全リセットする。

付いていた部品で再構成する。

付いている部品で回路も新たに考える。
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6V6はフルスイングさせようとするとグリッドが電流を吸うので、ある程度押せる球でドライブしてやらないと、吸われて歪んでしまう。

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励磁型 フィールドコイルスピーカー断線の修繕。
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コイル巻き機で巻き直し、腐食した部分を継ぎ合せ元に戻す。
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我國も真似して作っていた、本家マグナヴォックス。

〜VOXとついたコピー品が稀に自作の大型電蓄に入っている場合がある。

私はシルバーヴォックスの10インチを持っている。

流行ったのは、戦前の話であろう。

日本ハーク(HARK)のスピーカーは今でも高価だか、アレは私も欲しい1つ。

小さい頃にゴミ捨て場で拾ったのが、7インチのハークで、錆びて実用品じゃなかったが思い出深い。励磁型を初めて手にした1号なのである。

やはり同時に眞空管も拾ったのが始まりで、後に“魅惑の眞空管アンプ”を買ったのは懐かしい。小学生としては珍しい部類だったかも知れない。

他には、竹下式 シルクコーン スピーカーも気になっている。

ハーク同様、白いコーンなのだが、シルクで出来ていながら、音圧が高かった記憶。

モデルはTGシリーズだったと思う。

こちらは昭和25年か、その辺りの品物だったかと。

まぁ、憧れは其の儘にした方が良い場合もある(笑)

私が生まれる半世紀は前の品物であるし、幻に近い品物と言っても過言ではなかろう。

 


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ダンパーが腐ったマグネチックP.Uの修繕。

シリコンチューブ等を上手い事使用。

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試運転の様子。

フォノモーターがないので、手持ちの蓄音器で鳴らした。

 

 

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9インチ テレビジョン修繕

昭和28年頃の自作と思われる。

イオントラップの付いた旧式のテレチューブ。

部品交換と調整で実用品に元通り。

 


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タワーアンプの内側。

6L6 パラプッシュ 50W

大きいのを作ったのはこれが初。

サイズも出力も大きい(^^;;


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無理に無理が重なったワイドマージン 低歪み フォノイコライザ アンプ。
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MMでもMCでも基本は同じで、発電電圧が違うだけなので、MCでも使えて、2V入っても歪まないアンプを組んだらこうなった。

ネタ元は、上杉氏のフォノアンプで、EQをセレクト出来るようにしたり、色々自由が効く様にしたが、このやり方じゃなくても良さそうな気がする。

無駄に発熱する。ある意味贅沢。


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球式AM送信機。通称ワイヤレスマイク

6D6、6WC5使用

お楽しみ用

 


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オーダーで初のプリメイン。
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エイブの方で活動した初っ端と思われ、独立した頃と思う。

一般向けにEMT的な北欧デザインと良質な音の総合芸術品としてやって行こうと、修理全般だったA2 Laboratoryからロゴと名前を変えて路線分けした。
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ノルウェースタイル。

文字は手彫り。
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今と変わらない部品構成。

デールの抵抗とフィリップスのコンデンサ
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トランスを使用すると大きさ的にシャーシ内に収まらず、チョッパ制御を採用している。

この頃、凝っていたダブルフィードバックを採用している。

(IM歪を減少させるのにSGに出力の一部を帰還させる。それ用にトランス屋に巻かせた、独自の物を使用していた)


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SG負帰還、カソード負帰還、ダンピングファクターの可変を可能にした、ダブルフィードバック型

 


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製作中の低歪みラインコントロールアンプ

 


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オーダーのライン切替機

 


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全段球式 低歪みコンプレッサー

アンペックスやアルテックのバランス型を、入出力トランスを使わないデザインのアンバランス式に変更して製作。

プロトタイプ

 


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5B38 A級 シングル 150W アンプ

ステレオ300W

グリッドグランデッド動作の為、807をカソードフォロアで押している。

通常、5B38等の大きい球のグリッドリーク抵抗は100Ω以内の様であるから、グリッド入力は使用しない。

5B38のカソードは60Hのチョークを使用。DC値で310Ω程しか無いが、ACでは高抵抗とみなせるので周波数特性は低い方から良好。

ティンパニやバスドラのドンドコ感が、本当に目の前で叩いているかの様なパワー感。

小さい隠れていた音、例えば観客サイド等の音が明白になり、不思議な臨場感がある。

スピーカーは同じだが、アンプでこれ程までに感動を覚えたのは他ない。

やはりこのアンプだけは、幾ら積まれても譲れない。

 

 

 

とまぁこんな感じで近年活動していた感じです。一部抜粋ですが。