A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/04/04

オーダーアンプの続編。

 

30W位しか無歪みで得られない原因が判明。

NFBがPFBになっていた(^^;;

ポジティブに、正帰還していたのだが、ギリギリ発振迄行かない所で止まっていた。

カソード抵抗が小さいから、帰還を多目に戻しても、負荷が大きく発振に迄至らなかったのではないかと。

VRに変更し、戻し量を多くしたら、接近したプレート安定抵抗からアークが発生。

オシロで確認しても、繋ぐと大きく信号が膨れる。

各プレートに入ってる線を逆さにして解決。

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最大出力が50W迄上がってきたが、クリップ前に波形が歪むから、原因を探りつつ改良を。

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変更点

初段のカソード抵抗を1.5kから7.5kにした。

1.5kの時、1.2V程のバイアスであったが、7.5kにして2.8V程に。

この方が波形の上下のクリップが始まる位置が同じになる事や、増幅率が下がったが、高周波特性が良くなったのでこれにて。

6L6のカソード抵抗も変更してみたが、66W出た所で初段がクリップが始まってしまい限界だった。

初段を変えてもっとスイングする様にすれば、まだ出力が上がりそうな気もするが、P.Tの電圧を低く巻いてもらったのが一番の失敗。

電圧xルート2x0.8か0.85位が得られるんじゃないかと予想していたのだが、実際は0.75と言った所。(表記通り)

整流管を使ったが、2本にすれば電流取れる様になるだろうが、1本で済ませたから、電圧降下が更に目立っている事と考えられる。

 

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ラグをユニット式に組んでおいたから、とても片付いている。

またハムやノイズが非常に少なく済んでいるから、コンパクトにまとめた方が良いのかも知れない。

ケミコンはブロック2本の4つだけの使用だが、十分ACハムは取れている。


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ふと思い立って、デンオンのアンプのBを覗いてみると、450V-550V 350mAもあった。

流石に550Vで使うと、オイルコンのWVも超えるから危険であるが、450Vであれば、電源電圧を110V選択で、9%落として使えば、380V位にはなるだろう。

それでも、350V以上はあるから大出力時には確実にスイング出来るであろう。

次は330V出しで頼もう...


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ゲジゲジ ユニット(笑)
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量産系の作り方。

間違え無くて、確実に仕上がる気がする。

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1台目と大差無く組める。写真は2台目。

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2台目上がり。

下にボンネットを掛けて置いてあるのが1台目。

切り屑を振り落として通電してみると、問題なく動作。

やはり組み立て効率が良い。

後2台。