A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/04/06

オーダーアンプ、続編
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トランス引出し線を編む。

まずはここから。
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アースの取り方次第で、ヒーター線とを一緒に流して束ねてもACハムに悩まされる事はない様に思う。

それと、ヒーター電流が多く流れる方向をトランスに近く引回すと、ノイズに悩まされない様な気がする。

グルっと線がシャーシ内を半周しているが、ハムは綺麗にない。

トランスから一番近い初段の所を起点に大きい電流を流すと、信号入力が近いから、何かしら問題が起きそうな気がする。

 

アースは1点アースが良いが、絶対ではなく、守らなくても問題は起きない。

トランスから出た0V線は、一発目のケミコンに結び付け、次のケミコンのColdに結び、平滑部の終わりから増幅段にアースを引っ張る。

トランスに近い場所から取ると、ACハムに悩まされる場合がある。

また、それでいても、ハムに悩まされる場合は、1段目のケミコンと次のケミコンの間に100Ω程度の抵抗乃至チョークを入れてやると、電流によるが、幾ボルトかのバイアスになるが、マイナス側でもフィルタになり平滑される事となるから、ハムが消える。

フォノアンプやマイクアンプの場合は、取り扱う信号が小さいから、ノイズが目立つ様になるから、こうやって設計されたらば良い。

 

それでも....という場合が無くもない。

シャーシの配列で、問題が起きる場合もある。

その場合は、ヒーターのCT乃至バランサを用いてアースしているのであれば、其処へバイアスを印加してやれば良い。

パワーアンプの場合ならば、かなり安易なやり方だが効果のある、自己バイアスのカソードを繋げば良い。

バイパスのコンデンサがあるから、信号に影響は無いから、これでもバイアスになる。

それが出来ない場合は、B電圧から分圧して、2、30Vを印加してやれば良い。これはかなり強力に消えるが、平滑が上手く行っていないと、それが乗っかって上手く無いからご注意あれ。

分圧部は、1mAも流さなくて十分であるが、ケミコンで更に安定化を図るのであれば、電源投入時にケミコンのチャージで電圧が上がって来ない事が予想出来るから、そこは上手い事計算されたらば良い良い。

 

 

 

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何を言っているのか、アクビが出てしまわれた方もいらっしゃるかな。

今の時代に求められているのか、いないのか、作っていながら自身が不安になってる今時であります。

 

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4台上がったのでTannoyに繋いで試聴。

 

5B38のアンプの低域のドッカリ据わった重さは表現出来ず。

非常にサッパリした...というか、一般と大差ないであろう。

テトロードも軽はずみする気があるのか、低域は豊か気がする。

High-Fiderityであるし、出力も余裕があるから、大きい信号が入ってもヘコタレず、元気は良い。

 

デンオンの807ppが低域が出ないoptなだけなのかも知れないが、グリッドにCバイアスが幾分掛かっているから、低域に締まりを感じて、出てない様に思っているだけなのかも知れないが。

 

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何時もは回路を非公開にしていたが、この分野の後継者や自作する人が居なくなって、衰退してしまったら、部品屋も更に減るだろうし、何より作れなくなるのは勘弁だから、やってみようと思う読者方が1人でもいたら、それはそれで応援したい次第である。