オーダーアンプ、続編
トランス引出し線を編む。
まずはここから。
アースの取り方次第で、ヒーター線とを一緒に流して束ねてもACハムに悩まされる事はない様に思う。
それと、ヒーター電流が多く流れる方向をトランスに近く引回すと、ノイズに悩まされない様な気がする。
グルっと線がシャーシ内を半周しているが、ハムは綺麗にない。
トランスから一番近い初段の所を起点に大きい電流を流すと、信号入力が近いから、何かしら問題が起きそうな気がする。
アースは1点アースが良いが、絶対ではなく、守らなくても問題は起きない。
トランスから出た0V線は、一発目のケミコンに結び付け、次のケミコンのColdに結び、平滑部の終わりから増幅段にアースを引っ張る。
トランスに近い場所から取ると、ACハムに悩まされる場合がある。
また、それでいても、ハムに悩まされる場合は、1段目のケミコンと次のケミコンの間に100Ω程度の抵抗乃至チョークを入れてやると、電流によるが、幾ボルトかのバイアスになるが、マイナス側でもフィルタになり平滑される事となるから、ハムが消える。
フォノアンプやマイクアンプの場合は、取り扱う信号が小さいから、ノイズが目立つ様になるから、こうやって設計されたらば良い。
それでも....という場合が無くもない。
シャーシの配列で、問題が起きる場合もある。
その場合は、ヒーターのCT乃至バランサを用いてアースしているのであれば、其処へバイアスを印加してやれば良い。
パワーアンプの場合ならば、かなり安易なやり方だが効果のある、自己バイアスのカソードを繋げば良い。
バイパスのコンデンサがあるから、信号に影響は無いから、これでもバイアスになる。
それが出来ない場合は、B電圧から分圧して、2、30Vを印加してやれば良い。これはかなり強力に消えるが、平滑が上手く行っていないと、それが乗っかって上手く無いからご注意あれ。
分圧部は、1mAも流さなくて十分であるが、ケミコンで更に安定化を図るのであれば、電源投入時にケミコンのチャージで電圧が上がって来ない事が予想出来るから、そこは上手い事計算されたらば良い良い。
何を言っているのか、アクビが出てしまわれた方もいらっしゃるかな。
今の時代に求められているのか、いないのか、作っていながら自身が不安になってる今時であります。
4台上がったのでTannoyに繋いで試聴。
5B38のアンプの低域のドッカリ据わった重さは表現出来ず。
非常にサッパリした...というか、一般と大差ないであろう。
テトロードも軽はずみする気があるのか、低域は豊か気がする。
High-Fiderityであるし、出力も余裕があるから、大きい信号が入ってもヘコタレず、元気は良い。
デンオンの807ppが低域が出ないoptなだけなのかも知れないが、グリッドにCバイアスが幾分掛かっているから、低域に締まりを感じて、出てない様に思っているだけなのかも知れないが。
何時もは回路を非公開にしていたが、この分野の後継者や自作する人が居なくなって、衰退してしまったら、部品屋も更に減るだろうし、何より作れなくなるのは勘弁だから、やってみようと思う読者方が1人でもいたら、それはそれで応援したい次第である。