A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

色々心配...

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台風の轟音が凄く目が覚めた。

暫く聞いていると、金属が舞う様な、何とも嫌な音。

廊下じゃ換気扇が逆流してフードが上がっちゃってパタパタやっているし、雨も入るし。

もしかしてと屋上に上がってみたら、室外機がコロコロ、植木が倒れて緑の海。歩く場所も無い。

一番気になったのは、fmアンテナ。

エモテータに乗っかっているのだけど、天辺に上げてあって見えず。

金属の音がアンテナじゃ良いのだが....

結構デカイのが付いているから、折れてでも吹っ飛んだら凄い威力になりそう(ーー;)

色々心配....

 

 

ps:静かになったので見てみた

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アンテナ無事(笑)

2019/09/08

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プッシュのoptが無いから、電源で擬似的に試してみる。

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動作させると結構熱くなるタイプの球の様子。

8Ω負荷で2V 0.5W出力を得るのに、信号が50Vpp必要で、発振器がこれ以上出ず限界値が分からない。

ソケット側に両サイドのグリッドを引き出していない意味が分かってくる。

最高でグリッドは380mW吸う様である。

データシートを見ると指定OPTは14kでスピーカーを8Wで鳴らせる実力があるらしい。

高周波球かと思ったが、どうも受信機のaf出力段向けの球の様。

それと、1953年のハンドブックで廃盤食らっていて、代わりに6SL7を使用とあった。

SL7もプッシュで使うとこんな出力得られるのかな?よく分からないが、SL7はPd1Wだったと思うから、それを超えるのは無理がある様なもの気もする。

シルバニアのデータブックでも79の項は無くて最終的にググった(笑)

 

B250Vで10mA流れ、カソードは直接アースしたが、60c/sから15kc迄は殆どフラットに使える。

低周波が落ち込んでいるのは電源トランスだからという事もあるかも知れないが、発振機の推しがイマイチ足りなくなっている可能性も考えられる。

増幅器として余裕を持った設計にすれば、この辺りはなんとかより良くなりそうな気がする。

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2019/09/07

今日は急遽部品調達にアキバに自転車を飛ばした。

もうね、店に行ってもビックリ。

目当ての出力トランスを頼むと、在庫切れ!(T_T)

なんだよそれw

もうパワーアンプを早急に組むのは無理と踏んで、信号増幅器が作れたらそれで良いやと部品屋に。

ちょっとその前に球屋に寄って(笑)

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置かせてもらった品物の説明書きを納める。

棚の奥下にUZ-79が寝ているのを発見してしまい、geのハンドブックで確認すると、プッシュプル用の球で、Po 8Wのあるそうだ。

1/2で考えて低周波で4Wは絞り出るかな。

一見して小さい筒したプレートであるが、案外やり手の様に見えて、ツイツイ買ってしまう(爆)

もう貯金が何桁も無いって言うのに、本当にバカなんです、私は(ーー;)

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テッテレー

不人気のキャップです〜w

何で不人気なのか分からないけど、安くしても売れないのだそう。

まぁ良いでしょう。知っている人だけ知っていれば。本当に良い球というのはキャップが付いているって事にw

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これは片側のグリッドがトップキャップに出ていますが、良い配慮した設計ですねぇ。

なのに嫌うなんて、どうかしているわぁ〜(笑)

オーヂオアンプではあまり関係が無いちゃ無いかな(^^;;

それが良いっていう場合もあるかも分からないし?

まぁ良いでしょう。ここで説明すると長くなるし、ググってくださいw(イイカゲンw

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カソードは両結でウサ耳のVT224と似た感じ。

OPTのプッシュを、どう調達してくるかなぁと考え中。

 

HY-75Aの修繕依頼。

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キャップ外れで引込線を切ってしまったという代物。
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初めは同等線を出してやってみたが、キャップにハンダする時に再度熱され、外れてしまう程距離が無いので、別の方法でキャップへハンダした。

ボンドが問題なのだが、あの茶色いのがスカスカに崩れてしまう温度になる為、かなり心配。

直熱管でプレートが数ミリあり、これを赤熱させて使用する。

フィラメントは煌々と光る送信管だ。
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もう片方はグラグラであった為、ボンド入れをしたが、これもまたグラグラになるのではないかと凄く心配....

 

とりあえずこれにてキャップは元通りに。

2019/09/06

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D101電源の改良。

完全にDC点火にする事で、mcのローレベルカートリッジも難なく使える。

増幅器自体のS/Nが良くなると、やはり電源も改善してやらないと増幅器の良さが発揮出来ず仕舞いで勿体ない。

 

それと先日、お客さんがお越しになった時に、小さいから、これも117n7シリーズと同じく廉価版なのかと問われたのだが、ローエンド版ではないのです(^^;;

他と比べると安いっちゃ安いけど、それは大手と違って利益マージンを大きく取っていないから(^^;;

幅広く、ビンボー学生にも手が出せる、少しでも良い物を、という考えで、幾分安くしています。

仲介業者も居ないし。

ただ、使用シャーシが同じだと、同等に見えてしまうのが欠点だったかな...(; ^ω^)

外見ではコスト抑えているかどうかが分からないし、自作した事がある人じゃないと、なかなか理解してもらい難い内容ではあるのかなとは思ったり。致し方無い事だけど。

 

自分がビンボー学生の時はJunk屋でしかオーヂオ類は買った事が無かったし、専らステレオで聞ける様な状態になったのは、多分高学年になって位じゃないかな。其れ迄はモノーラルでしか余裕が無くて組めなかったし(笑)

ステレオになったと言っても、左右バラバラで、寄せ集めの構成だったから、凄いアンバランスだった覚えが。

でも蓄音器とかポータブルのオープンデッキよりかは良い音だった気がするが...同じ程度だったかもw 忘れたw

会社に勤めてからは中古屋でスピーカー買ったり、プレーヤー買ったり、一流メーカーのを揃えられる様になったけど、メーカーの作る安い物っていうのは、やっぱりソレナリの代物で、多分原価はかなり安く仕上がっているのだと考えられるし、中途半端な価格帯の代物も、あまりお勧め出来ない。

添加物が若干増えて高くなっていても、基本が安物だと同じ程度。

ここは絶対、抑えなきゃダメだな、左右するなっていう部分は、力を入れておかないと、根無し草になる可能性は高い。

かと言って、高い物は良い物かと問われると、困るもので...

確かに良い素材を使って構成しているのであろうが、ある程度の所を超えると、聞き分けは付かないのではなかろうかと考える。

それと、良い部品も然る事乍ら、回路をもっと凝ると良いと思われ。

昨今は基板に手を加えずとも、回路が変わる時代だから、高級とか一流品という昔ながらの概念は無いのかも知れないが。

 

球アンプの10万円台の物は、どれも同じ質と考えられる。

というのも、部品が大抵その価格帯だと、似たり寄ったりで、1つ良い物を乗せても、他に資金のシワ寄せが来て、安いのを使ったりすると、結局良い物を選んだ意味というのが、あまり無い様な気がしてならない。

電源をケチったり、OPTをケチったりするなら、5:5になる様に配分した方がバランスは良い様に思われる。

例えば、電源トランスが乗って、合計3個使っている物で、3万円代の物があったとして、電源トランスを省いて2個のトランスで同じ価格だとすれば、質的にはトランスが1つ少ない方が、その分後の2つの質を上げられるから、結果的には質の良さで言えば、少なくて高い方が、良質である。

質を変えずに省くのであれば、1つ分の値段が下がるだけであろう。

 

単発モノーラルの1台で20万円代になると、トランスが質の良い余裕のある物が電源共に乗っかるだろうから、出力的にも満足が行くだろうし、回路設計が良ければ、上等の質であろう。

これ以上は多分デザイン料と材質の価格で、音の良し悪しよりも、ミテクレの問題になってくるだろう。

ケーブルやハンダでも音が変わってくるが、そこまで手を広げると、収拾がつかなくなるから、ある程度で満足しないと、この世界はキリが無い…(; ^ω^)

 

 

 

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誂え用の1台が完成形に。

mcも其の儘鳴るというハイゲインなアンプ。

ノイズの面でmcレベルを球で行おうとすると、どうにもS/Nが悪くなる。

更にシールズレスで凄いバランスの構成。

球を触ったり手を近付けるとハムは寄るが、手を近付けないとハムレスになる。

これはちょっと真似が難しい事と思われ、自作された事がある方ならば分かる事であろう。

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色々なディスクで試聴。

自分の耳を頼りにカーブを調整するというのも、また今となっては斬新な気がする。

半世紀の昔の回路構成であるが。

 

 

 

 

話は変わって、少々頭の痛い話...

毎度お馴染みの大阪の部品屋に注文を入れたのだが、納入迄1ヶ月待ち....

エェー(ーー;)

昨今、問屋が潰れて大変だっていう話題もあったが、こりゃ困った。

問屋が無いから、多分工場直なんだろうけど、どうしよう....

少し高くてもアキバで似たのを調達するか....

注文量も多いし、金額も結構行ってるから、今月1台はとにかく作って売らんと運転資金が更にマイナス食らうっていう(ーー;)

上手く回らず.....

 

 

2019/09/05

 

プリアンプとは何を含んでいるアンプの事か。

直訳すると、前置きの増幅器という意味で、古くはレコードを聞くための、等価アンプを言う事が多かった。(フォノアンプ)

これを本来ヘッドアンプと言うのが正しいのであろうが、トーンイコライザ等も含んでいる、総合増幅器=プリアンプとしての括りになっている事が多く、その理由として、デコードカーブが各社でバラバラであったことがあり、また環境も左右される事から、補正は有ったほうが良いという時代背景もある。(HiFiと言い出すちょっと前からこんな雰囲気。S28年辺り)

また、少し高級品を謳った代物には、ラウドネスやカッティングノイズ フィルタ等のオプションも多い。

 

一級品となると、1台1台が完結した、所謂セパレートの形式があるが、これはも完全に1台として完結できる様な設計でないと、繋ぐ機器を選ぶ事になる。

そういうのは、あまり良い設計とは言い難いから、総合アンプとして、完結出来る迄に仕上げた方が理想的だ。

昔から、「ロー出しハイ受け」という業務用機器では当たり前の設定も、ハイ出しハイ受けという昔じゃよくあった形式があったから、より厳密にBTS規格だとかがあったのであろうが、民生機器は厳守されているワケもなく。

放送局で使っている機材が良い音だと思うのもワケない時代。

石のアンプでも、プリとパワーを切り離せる機材は、プリもパワーも個々に完結していて、切り離して他の機材が接続出来るという意味だから、これは価値がある設計と考えられる。

切り離せない物を、無理に切り離すと相性が良くないとか、色々と問題が起きるのは当たり前の事である。

 

じゃあどんな様に成り立っているのか、バラしてみると、ザックリはこんな。

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回路は昔から、左から始まって、右に流れていく様に書かれているのが一般的。

小さい信号が、徐々に大きくなっていくといった雰囲気。

左側のソースは、ディスクプレーヤーが2台とテープレコーダー、TVセットという、昭和感漂う代物達だが、まぁCDでもipodでも同じ事だが、ディスクプレーヤーだけはちょっと特別で、入力の端子は厳守しなくてはならない。

それと、Aux側にテレコも描いているが、再生アンプを内蔵していない、旧式のテレコの場合には、フォノ側に入力しなくてはならない。この絵のテレコだと、再生アンプは内蔵型ではないので、Auxサイドに入れるのは誤っている…が勘弁。

その場合は、9.5cm、19cm、38cmでEQカーブカーブが異なり、これはレコードの等価RIAAカーブ等ともまた違ったカーブであるから、テープ用でイコライザを追加するか、連続可変式にする。

挿絵のセレクタはフォノアンプに挟まっているが、これは同期して動く。

セレクタ部分を出ると、ボリューム、バランス、ch切り替え・ブレンド、トーンコントロールなる、コントロールアンプに入る。

単体では、セレクタも含まれている場合もあるが、総合的に音色や切り替えをする、コントロールアンプ。

次段にラインアンプというのがあるが、これは10dBや20dBの増幅機能を持っているか、ケーブルを長く引き回したい時に、ハイ落ち、ノイズ対策に、利得なしのバッファとして使うアンプ。

ロー出しするアンプ。ラインアンプ。

最後にスピーカーを駆動させる為のアンプ、パワーアンプ

このアンプだけ、電圧を増幅しないで、電流を増幅する物であり、故に非常に低 抵抗のスピーカーを駆動させる事ができる。

 

一般的に、プリアンプというと、フォノ・セレクタ・コントロール、が一体になった物を言うと思う。

これにパワーが付けば、プリメイン・アンプという括りになる。

2019/09/04

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使っているうちに、何がしかに不具合が(^ω^;;)

今回は、掴めていたディスクが掴めなくなった、半掛けで掴み損ねる、途中で落としてしまうという不具合が多発。

近くに付き添っていないとならない状況だから、修繕する。

 

フェードインアームの掴み度合いの調整がズレてしまったのかと再度調整したが、結果が悪くなってしまい、ここじゃなかった感。

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一連の動作を繰り返し見て要所要所で攻めて行く。

そうすると、まずストックヤードの一番下の部分迄、フェードインアームが落ちていない事を確認。

見てみると、センターの合わせ部分が若干曲がって、下方に隙間が出来ていた。

ただこれは入手時からこんな具合だったと記憶。

夏になって部屋の温度上昇で金属が若干反り返りが大きくなったのか?

それとも先日フェルトを交換した時に曲げてしまった?

不明であるが、合わさる様に曲げて調整。

材質は鉄かと思われ、結構柔らかめ。

しかし、これだけではやはり掴めてもすぐ落下させてしまう。

 

もっと良く観察をすると、センタースピンドルの中心にフェードインアームが来ていない。

フェードインアームの2つのネジを緩めて前後させて、センターへ来る様微調整。

アームを外すと位置がズレるから、そこから来たかも知れない。

これはターンテーブルのセンターを基準にし、ストックヤードのセンター合わせは、ストックヤード ホルダー自体にガタがあるから、これを定めて固定すれば良い。

1mmも動いていない雰囲気であるが、僅か0.5mmもズレると円の中心から離れる為に、掴むのが難しくなる様である。

結構シビアである。

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フェードインアームの掴む離すの操作は半円のシャフトの位置による。

このシャフトはアームの上下に関係なく独立した動きをするから、中空のシャフトが突き刺さっている様な構造になっていて、上下に振れる様に長いキー溝があり、それで操作状態を保持している。

アーム補助の外筒、内側に上下する筒、操作溝付筒、操作シャフトの4つからなる。

 

外してみると、磨耗した金属片が出ていて、真鍮コロの当たりが悪く、ベースが直接接触してしまっていた様子である。良くない状態。

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清掃し、コロを使って動作する位置へ曲げて調整。

上記の写真はレコードをクリップした時の状態である。

アーム側から真鍮のコロが付いた爪が出ているが、これが押されるとクリップを解放する。

クリップ時は、アーム裏に付けられたバネの力でクリップ、保持する。
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更に良く調べると主操作盤の取り付けナットが緩んでいる事が判明。

この際なので、バラして清掃、OHしてしまう。

それにしても、アメリカでメンテを受けたハズなのに、まぁ不適当なコト。


これにて演奏終了後の正規停止位置に収まる様になったし、稀に掴み損ねエラーを出す事はあるが、高確率で掴める様になった。

商業機械としては、ちと無理がある様だが、民生機としては最高のパフォーマンスである。

 

ただ、何がどう悪くなったのか、かなりのバランスで構成されている事が分かるから、1つアンバランスになると、他の箇所にシワ寄せが行き、総合バランスが良くないと上手く動かない。

力任せなアメリカンな機械と比べると流石スイス。

完璧な迄のバランス設計。

小さいトルクでありながら、それ以上の力を要する仕事を熟す。


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ps:元気が今度は良過ぎて、演奏終了停止位置から、オーバーランしてしまい、次の電源が入ってからの動作迄行ってしまう様に(^ω^;;)

アイドラが接触しっ放しになるのは、オペレート用でも、気持ち良いモノではないから、また様子見して調整する事とする。

 

・停止位置飛び越しの原因が判明。

グリスアップしたのは良いが、2つの重なった回転盤がエンド検知時に、2つに分割する動きをするのだが、エンドの時とで分割するしないがある。

この2つの板がグリスで接着してしまい、離れずエラーを起こしていた模様。

拭き取り脱脂しておいた

2019/09/03

50、60dBの増幅器となると、どうしても気になり出すのがノイズ。

一概にノイズと言っても、様々あるのだが、今回はヒーターハムを徹底して排除したい考え。

色々試したので、一部抜粋。

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電源の内容はこの様。

電灯線側のCは、シャーシの電位が高い場合に誘導で痺れるのを伏せぐ意味と、高周波ノイズを下げる為に入っているが、通常は入れなくても良い。0.1μF以下。


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AC点火でハムバランサーでも幾らか静かにはなるが、フォノモーターと同等か程しか静かにならなかったから、DC点火とした。

Cは22000μFで試した。

図1はセンタータップをアースしたもの。

効果はAC点火でハムバランサーを入れた時と同じ。
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図2

ハムバランサーにBバイアスを引火した。

ヒーター線のどちらかを触るとハムが増した。

ハイインピーダンス気味か?

図1よりか静かだが、まだ残る。
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図3

CTにバイアスを印加。

逆効果。静かにならない。

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図4

ハムバランサーをアースに落とす。

かなり静かになる。
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図5

全波整流をする。

脈動が少なくなり静かになるが、端子に触れるとハムが増す。
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図6

全波整流してハムバランサーでアースする。

図4程大きいCを使用しなくて済むが、電圧が落ちるから、少し高い電圧のタップを使用した方が良さそう。

 

 

 

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 急仕事がひと段落したので、寝床で思いついたデザインを早速加工してきた。

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危ない石橋を叩かず渡ってみる(笑)

かなり冒険的。

部品の入手が難しい物を省いて、昨今のスタンダード現行品で対応出来る様にしたC108っぽいのを考えている。

オリジナルに近いのか遠いのかよく分からなくなってきている(; ^ω^)

アレンジの方が大きくなっている感はあるが、良いところ取りの寄せ集め感もある。

日本人やドイツ人が得意な改良を施す分野である(笑)
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自分が温めていた回路でも組める様に、シャーシは使いまわせる様に穴開け加工はちょっと頭を働かせた…つもり(; ^ω^)

ただ自分が考えている回路だと、モノーラルの単発になってしまうかな…

NFでMMもMCもゲインをコントロールしつつ、初段で発生する歪みを回避しようという回路で、カーブはNF、CRの構成。

デコードカーブも連続可変で、どんなディスクにも、カートリッジにも対応させちゃおうという、欲しい事を詰め込んだ構成に。

実際組んだ事は無く、紙の上では完成している感じだから、試したいというのもある。

 

 

 

 

 

 


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しばらく、5B38シングル 150Wや、UZ-42 P-PPや、117N7の不作試作機で鳴らしていて、結構満足行っていたし、暑いし、電力事情が悪くて寝かしていたのだが、”良い音”の基準が自分の中でズレて来た感があったから、起動させてみた。


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デンオンの劇場払い下げの品物。千代田区に今も建て直しをして現存のホール。

本当は正面の球ガードの蓋みたいなのがあったと思われるが、ラックから外した際に、廃棄したと思われる。

シャーシには罫書き線とセットプレスを使った形跡があるから、誂え物で、数多く作った物とは思い難い。当時はかなりの値段だったと思う。

バランス・アンバランスを結線で変更可能なトランス入力式。

初段はX7で、P-K分割して6AQ5でUY-807を押している。

贅沢な仕様であるが、送信管は最高出力に近くとグリッド電流が流れる様になって、フルスイング前に歪みが急激に上がってくるから、これを防ぎ、フルスイングする様にカソードフォロアで押している。

定格は30Wになっているが、おそらくもっと実力はあると思われ。

確かめていないけど、Tannoyの80W Maxが危険そうな位の音を出した事が映画を見ていた時にある(笑)どれだけ出るのかチェックすれば良いのだが、1台20kg以上ありそうで、めちゃんこ重い。

単発のクセに、電源2つ、スムージング1つ、OUT1つとトランスばかりせしめている。

チョークインプットが鳴らない様に、デカイというのもある。

Bは8μFの紙巻オイルが3筒で、24μFで平滑しているが、ハムはほとんど無に近い。

スピーカーに耳を当てると、僅かムーと聞こえる。

あとchが若干鳴っている音がエンクロージュアーに伝わっているかもしれない。

 

あと、モチロンの事、1955年代の代物であるから、部品交換の手入れはしている。

金属ケースのペーパーオイルは絶縁が良いので其の儘使用しているが、オイル切れになって絶縁低下を起こすと結構高圧が掛かっているから、最悪クラッカーになるかも知れない。

が、まぁケミコンじゃないから、油煙吹くくらいでしょw

金属ケース入りだし大丈夫 大丈夫w

 

※不具合が生じ始めたと勘で分からない乃至、経験の無い方には高圧やら色々と危険なので、専門の職人にOHしてもらった物を購入する様にするか、新しい安全な物を購入する事をお勧めします。

古い製品は非常に危険が伴い、オイルコンがパンクした時は、蒸発するレベルに熱くなった油が飛散しますので、火傷で済まなくなる場合があるのは事実です。

こういった様に、裸で端子剥き出しで使うのは真似しないでください。端子に触れても感電の危険が伴います。

 

 

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大きさ比較。

笑っちゃうけど、こんなにデカくて単発w

こんなに小さくてステレオ(笑)っていうw


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 奥行き(笑)

 

っで、肝心の出音。

ははぁ〜ん、なるほど、そうそう この音だわ。

 

NFが掛かっているというのもあるけど、低域の押しも引きもかなりシャキッとしていてホワホワっとした感じは無い。

ゆったり鳴るというよりかは、ドンと鳴り怯み無い印象。立ち直りの良さもズバ抜けている。

少し球らしく無い雰囲気もするが、C電源の平滑はシリコンだが、それ以外は全て球。

映画で”おおぅ!”とビックリする音の出方に近い。

パワー感と飛び出方が、小さいのとは1枚も2枚も違う印象。

残念だけど、作った小型アンプは負けている。チクショーメー!

でも良いのさ。これでまた改良しようっていう目標ができて。

 

面白い事に、石のパワーアンプ、デノンのPOA-1001やPioneerのM-73と比べると、瞬発力の良さは同等なのだが、硬くない音がする。

その辺りは球っぽいが、歪みっぽいソースを再生すると、綺麗に歪みぽさが再現されるから、かなり高忠実度ではある。

自分の中では、fm局内スタジオのモニタルームで聞いた時の音に似ている気がして、これを基準にしようと決めているが、それは自分の基準であって、目標としているだけである。

自分は、これ以上に何を求めるか、という質に思っているから、多分これを超える物はそうそう現れないと思う。スピーカー特性の和の様に、和を広げる事は多分難しいことと思われ、良いバランスで仕上がっている事と考える。

 

MS737も変な音を極めるには使えなくもないが、良い音で鳴ってしまう部分も多いから、品物によって、極める物、ある程度余裕を持たせた物とで、区別した方が良いのかも知れない。

コストをなるべく落として、これと同じ質に持って行くのは、無理難題。

例えば、プロの代わりに素人を安く雇ってきて、プロと同じ事を再現してくださいねって言われても、そりゃ無理があり過ぎる。そうじゃなきゃプロが不要になってしまう。

それは有り得ないから、プロがいるのであって、そこは理解をお願いしたいところ。

 

デンオン研は、元々トランス屋(?)の様で、業務用アンプを誂えで作ったり、後に商品名:DOKORDER を輸出向けに作っていたり、晩年はアーケードゲーム機を作っていた様である。

よくデノンと間違えられるが、大田区にあった会社で、電気音響株式會社、古くは電音研究所と銘板に記載あり。その後、村田製作所に買収された模様。

 

 

瞬発力と低域のドッカリ据わった音は5B38が一番すごい表現をしてくれる。

不思議な観客側の臨場感や、聞こえなかった音が不思議と小さい音でも聞こえるという謎の実力。これが良い音なのか、それとも面白い音なのかは分からないが、この球じゃないと再現が出来ないという結果に今のところ至っている。

ある大きさを超えると、電子的?な事なのか、製造が違うのか、構造が違うのか、違った世界が見えてくる。少し危な目(; ^ω^)

 

最終的には、気にいるかどうか、という問題なのだが、一般的に良い音というのは、HiFiであって、音が大きくできるっていう事と思う。

”良い音”と使いがちであるが、何がどう良いのか、かなり意味のわからない語なのは良く分かっているから、控えようと思っているのだが、つい使いたくなってしまう(; ^ω^)

雰囲気の伝わる表現を努力します(^_^;A