A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2024/09/24

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低雑音 2アーム フォノイコの続き
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通電試験は問題ない。

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ゲインが思った以上に大きく、低出力mcでも其の儘鳴る程であったから、ATTを追加した。

1/4程で十分なだから、やや勿体無い(?)様な気もするが、低出力型を繋いでも鳴らす事が其の儘出来る。

トランスの癖があった方が良いと言う場合は1/4ゲインで入力すれば良い。
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前回の実験機に続いて、アルテックの回路構成にトーレンスのデコードEQ回路に置き換えたものであるが、今回はそれに、ノイマンの古典的な半導体の定電圧特性を利用したバイアス方式を追加したもので、その精度は利用出来る定電圧特性其の儘に出て来るものの、信号損失がないし、何よりCRの類が不要になるから、音色を濁す場所が1つ減らせた上に、全くもって合理的である。

 

定電圧特性から外れる様な信号を振らせた場合には、派手なクリップを見せるから、その辺りの過大入力の柔軟性を配慮するのであれば、抵抗を使った自己バイアスの方が良い。

もしくは、海外ではノイマンのコピーとして、単三の乾電池を入れる、なんとも古典的な方法を取っている代物が数百万円(?)で、ハイエンド機として売られている様であるが、電池でも同じ事であるし、内部インピーダンスは極めて低いから、問題はない。

但し、バッテリー切れの場合にバイアスは0Vに迫るから、その辺りの配慮は如何に。

殆ど電流は流れないから、数年は交換する事なく使えるであろうから、その辺りが忘れた頃に。という気がする。

 

試聴した印象は、非常にスッキリしている。

カソードから戻る時の大きなCを通らない分、P.Uの拾った信号のリアリティは割と良い所来ているのではなかろうか。

専ら、wv2は業務用のカッティングマシン(?)かの試聴に使うとかいう代物であるから、味付け濃いめであると、基準として役立たずであろう。