A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2024/07/19

今日はまた暑くて、湿度も上がって頭が少し冴えない様な、時間が過ぎるのが早いなと言った具合で。

そんなこんな、遠回にくどい褒め言葉を並べられて安く仕入れよう、安く仕入れようとグズグズ嘘を並べられて苛立ったが、冷えた部屋で頭を冷まして麦茶を飲みながら深呼吸したら、何でもない。そんなのは幾度もあったじゃないか。

easy  easy。まぁまぁ、落ち着け。

 

通販では私のミスがあって謝った。良いお客さんで了承して頂いて助かった。うっかりミスである。気を付ける。申し訳ない。

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低雑音特殊フォノアンプ、形に少しした。

設計から割と長くやっているが、ようやく現場に降りて来た様な具合である。
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蜘蛛みたいになってるGEの超高級宇宙電子管を増幅1段のユニットとして、1段1段を完結させて回り込みのない様に作らないと低雑音化は難しい。

7625自体が低雑音であるから、超低雑音化とも言うのかな…。

3000人を超える会場で鳴らすという事でもないが、兎に角、熱雑音をも取り除いてほしいというオーダー。
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1段組み立て、試験をして安定性とS/Nを確認。

かなり静かであるが、ここで例えば10mVの雑音が発生すると、後段の3段で例えば20倍で行くとするならば、0.01V x 60 であるから、0.6Vにもなる。600mVである。

1Vの信号を取り出すのに0.6Vの雑音があっては、かなりS/N比は悪いという事になる。

それに、その1段1段で更に+αで雑音が重積したとすれば、それは使い物にならない程である。

1段で10mVは流石に有り得ないが…古典球であれば有り得ない事もないか…?

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今回はノイマン方式が有効なのかも実験したくて、それも含めて様子見したが、合理的で部品点数が減らせる上に良質な結果が得られているから、これは有用である事には間違えない。

然し乍ら、短所も持ち合わせていて、それは温度に弱い素子を使うという点である。

抵抗ともちょっと違う、謂わばペントードの様な特性であり、定電流特性が一部電圧で起きる。

大きな部分では使えないが、ノイマンと同じ様に、初段に使う分には申し分ない範囲で動作している。

全体構成はアルテックの方式で、EQはトーレンスが一番ウケが良いし、私も気に入っているから、ノイマン+アルテック+トーレンスの美味しい所ドリをして時定数と使用球は私が合わせて、帳尻が合う様に、規定に沿ったものにしている。

其の儘、コピペの寄せ集めでは上手く行かないのは言うまでもない。

本質を得るだけで、完全に模倣したのでは上手くない。

 

 

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NHKお下がり、光星舎の時計を廊下に置きっぱなしで試運転していたが、そういう不適当な事をやっていては、非常に勿体無いから、掛け金具を作った。

大理石が重いから、薄板では曲がって落下しても面白くないから鋼鉄のt3を選んだ。

20mm出ているが、これならば100kg程は耐えるであろう。

完全なL字でもなく、内面はRで肉付きしているから更に強度はあるとみた。

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穴は都合よく合わないから、加工して。

取り付けネジ側が扱いが悪かったか、輸送で曲がったか、傾げていた。

M6だからそこまで硬くもないが、SSだからかなり硬い方ではある。

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取り付け板を壁に拵えたら、後は大理石の台座を滑り込ませてナット締めしたら良い。

水平は上部のナットで調整してやって振り子を下げて指定の針先に来る様に合わせてやったら、次に垂直を下の部分で調整してやって、マグネットとコイルの貫通度合いが真ん中を走る様に回して調整してやれば良い。

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後は組み立てて、鋼鉄のカバーを被せてやれば完成である。

これまた非常に面白くない業務用感が漂うデザインのカバーであるが、精度は申し分ないからそれ以上は黙っていよう(^ω^;;)

 

また最近暑くなった為か、大きいのも含めて遅れ気味。

エアコンを回している時間は少なく窓を開けている時間が長いから、大凡外気温と同じ。

鉄も僅かでも伸びるのであろう。