暫くの時間が経ったが、前に不良のペーパーコンデンサを揚げて実験して、それから放置していて様子を見ていない。
壊れたのが出ているのか確かめた。
結果は問題なく使える絶縁レベルであった。
ただしかし、如何せん古い物であるし、また再発する可能性も考えて、使う場所には悩む。
が、無垢箔である事には間違えなく、現代の蒸着の薄い面の抵抗値の変化率で言えば、殆ど0に等しい。なんせ無垢であるからである。
そういった点で、古いペーパーコンのインピーダンスの低さ、電流の流れ方はスコブル良いのは良く分かっている。
其れ相応に大きさも大きい訳でもあり…。
非常に悩ましい所ではある。
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865スクリーングリッド変調のアンプを形にしようと、集めた材料を組み合わせて、デザイン確認。
思った以上に1つ1つが大きくて、思ったデザインに収めるのは相当混雑する事が分かった。
思い描いていた形が理想であるが、実際には遥かに大きい。
それに対してシャーシが小さい。
他諸々、漫画絵は都合の良い解釈の寸法に描けるから、合わなくても当然と言ったらそんな所である。
悩ましいが、回路変更とデザイン変更をする。
デザイン変更に伴って、可能な限り隙間に詰める方向で作る。
今日はOPTを10Wで良いとしていた所を20Wへ変更。大きくなったが、ケースを上限一杯迄詰められるならば詰めて、更に回路をここへ詰められる事が分かったから、これも一杯一杯に過剰品質に、スシ詰めにしてしまおうという、極限に欲張った仕様(笑)
まぁまぁ、これも考え所である。
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言わなかったが、モニタを飛ばした。
6L6ppの電圧測定中に、初段のカップリングをテスターで測ると、かなり盛大なボンと鳴るのは分かってはいるが、そんなモンで飛びゃしない。と高括っていたら、見事にモニタを飛ばしたのである。
10Wも入れると危ない古いS.Pである事も分かっていたが、瞬時なら大丈夫 大丈夫と高括っていたのが失敗だった。
6L6ppで50Wは出そうとすると出せるから、かなりやり手だったのである。
まぁまぁ、あの大きさのP.Tであったし、電源は余裕の余裕でドカーンと入ったに違いない。
それで、今日外回りをした時にガード下の箱を見たら12吋のダイナミック・パーマが売っていて、ご丁寧に取っ手迄も付いていて、持ち帰りにも便利だと思って包んで貰った。
これは16ω40Wだから、今まで以上に程々耐えられるであろう。
低域は箱鳴りを優先する硬いコーン紙であろう。そう思っていたのは当たった。
ユニット単体で鳴らしても性能が出ている印象。
この雰囲気はTeslaのユニットにも似ていて、箱も去る事乍ら、ユニット単体がバランス良い鳴りをする方向性。
High-Fiderityと書くだけあって、際どいハイのシャカシャカ感は若干後ろであるが、出ていない事はない。
鮮明感というのか、透き通り感はタンノイ程はないが、現代の“鳴らしました。”という印象は無くて聞いていて悪くない。耳当たりは良い。
モニタとしては暫し美味し過ぎる質感が感じられるが、これをバッフル板に据えて使ってみる事にする。
専らモニタと言っても、実験用の鳴らす為の物で、1本で良いのである。
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タンノイのあの冷酷、冷たいけどスゥーっとしたあの質感の高音は何というのか。
色々考えたが、あれは何というか例えるならばアルコール。エタノール。
エタノールは手にジャバジャバと出すと瞬間に揮発して何も残らない。
そんな様に、あの高音は即時に揮発して冷たくなる様な印象である。
でもって水にも溶け易い。
何か染み入る様な柔らかさを持っていそうで、かなりの指向性があっていながら、後に残らない。
Teslaのユニットもオーバルも、その揮発する様な冷たさ、スッキリさは紙らしい印象で、比較して例えるならば、彼らはIPA。
水と馴染みが良いが、完全に馴染むというよりかは暫し時間をおくと比重で分離する。
手に取ってもその揮発速さはエタノールの方が早い。
そんな様に暖かめな音がする。
アルミのダイアフラムであれば、機敏な細かい芸は得意なのだとは思うが。
今回のこのユニットも、1955年代(?)辺りの大らかにユニットが鳴るスタイルと思われし。
制動が緩い球で鳴らして都合良い制動のコーン紙と言った所である。
ユニット自体が結構良いとこ大らか pic.twitter.com/L2KyUvVywh
— A2Laboratory ぼやき部門 (@a2laboratoire) 2024年6月8日
聞いていると、半塞ぎ以上で低域カット、半開け少しが良い具合。
殆どオープンに近くなると逆に低域が回り込んで萎む。
マイロホンではその違いは難しいかも知れないが、割とリアリティある様に聞こえる。