A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

ペーパーコンデンサ

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回し回しに修理品を様子見している間に、廊下に山にしてしまった部品を整理していた。

その中に、ペーパーコンデンサの不良品を貯めた袋が出て来た。

中からシズキの昭和28年(?)頃と思われしセットに入っていたペーパーが出て来た。

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高圧試験をすると不思議。問題なかった。

あれ。何故交換したのだろうか。
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そう思っていたら、急激に熱くなって電流がグーンと上がって、プシューと派手にワックスを噴いた。

其の儘放置し、燃えるのか見ていたが、今度は電流が減ってまた平然と冷えて元へ戻った。

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暫くは問題無かったが、高圧試験をすると500kと落ちたから不良品へ戻っていた。
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それで、缶のタイプは揚げて蘇生出来る可能性があるのは分かっていたし、やっていたが、チューブラも可能なのか。

実験してみた。
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各社の絶縁が悪いものを試す。

絶縁が悪いと言っても、低圧では高抵抗を示すものである。

完全ショートは復活する見込みはない。これは缶でも同じである。

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冷やした後に仕上げを施して更に冷やして絶縁を測る。
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500メグ越えしているから絶縁は戻っている。

復活している事を確認。

古いワックスペーパーがどうしても良いという場合の修理方法を見つけた。