A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

三菱テレビジョン 14T-700 (続pt2

垂直発振はマルチ式で、PNFで戻しているから、この部分のオイルペーパーを高圧試験してみると、デカップリングの絶縁が250Vで500k台、カップリングが2メグあった。

カップリングは交換しなくとも動くかも知れないが、バイアス不良になるかも分からないから交換した。

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通電確認すると発振する事を確認。

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垂直幅を小さくして行くと、ある所から急に発振が止んでしまう。

これはグリッドに入っているデカップリングの絶縁が影響していそうだ。(黄色で囲った部分)

赤の囲いは、垂直発振のグリッド手前、同期増幅の間に入る積分回路のオイルペーパーである。

これの絶縁が悪くても、同期が乱れる原因になるから、絶縁は試験しておく。

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2Mあるもの、スコブル良くて500Mあるものがあって、どちらも残したが、2Mの方は同期が不安定になって発振が止むから交換する事で解決した。
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大きく発振する様になったから絵を入れて試す為に、ビデオアンプのグリッドに映像信号を直接入れてみたが絵にならず。

チューナーを通す事とした。

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これまたチューナーに不具合があり、接点の頂点だと接触不良となり、少しズレると具合が良くなる。

磨いてみても結果は変わらず、ハンダを盛るとその部分だけがハンダが乗らず、どうも芯から腐食(?)している様である。

音声はバズがブゥブゥと凄いが鳴っているから、IF迄は問題ないハズであるとして、映像調整してやると、なんとか同期がとれた。

しかしながら、水平が調整一杯々でもまだ弱いから、水平同期周りのオイルペーパーをチェックしなくてはならない。

音に合わせて、黒い線が入る様なノイズ(?)が現るから、これはチューナーの局発がエミゲンかも知れない。

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とりあえず安定に発振しているし、フォーカスもグッと寄ってクッキリしていて具合良い。

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そうこうやっていたら、ビデオ信号オシロで確認出来なくなってしまった。

調整してやり薄ら絵が見える程度。

チューナーの球不良が疑わしいが、積分回路の良かったペーパーが不良になってしまったかな。

今日はここまで