A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

コンデンサ続き

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抜き打ちで高圧試験をすると生き返っている事が分かったから、面白いから出て来た手持ちの廃棄のペーパーを全てやってみる。

廃棄待ちなのであるから、壊したって訳ない。

まぁまぁ、廃棄と言っても単に捨てるのではないのであるが。

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一番怪しくミテクレからしても絶縁の悪そうな錆びて草臥れている。

調べてはいないが、不良は間違えないであろう。
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幾つか外巻きの化粧紙が弛んで外れ、中から文字が出て来た。

が、これは珍しいものでもなく、辞書やら色々な紙が巻いてあるのは見た事があるし、サンプルに持っているのもある。

今回のはノートと本(?)と思われる。

戦時中、戦後の物資が無かった時代の物に見られる様な気がする。

ナショナルは戦前のも含めて、サラ紙で巻いてあって、文字が出てくる事はない。(まだ見た事がないだけという可能性もあるかも知れない。

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目を離して放置するのは、煙も上がっているし、危険な気もしたが、横で寝たならば、いざと言う時も大丈夫であろうと、其の儘で就寝したが、煙が臭くて堪らなかったが我慢した。

古いラヂオセットのニオイと機械油が混ざった様な、古いオイルコンの様なニオイである。

蓄音器からする甘いグリースの匂いは良い香りで、私は好きだが、オイルコンやらの少しツンとする様な、酸化した様なニオイは好かない。勘弁して(^ω^;;)

 

朝に引き上げ、冷やす。

冷やしたら再度サッと通して冷えるのを待つ。
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全て仕上げて絶縁検査をする。

片付けに机が一杯だから、もう1台の方で。f:id:A2laboratory:20240510160344j:image

一番怪しいコンデンサは500v検査でも無限大を示して、放電させると派手に火花を散らし元気が良い。
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何度か繰り返して、壊れるか試したが、問題無かった。これは問題なく使える物と同じである。

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本来1kV1分であるが、自分が使ってみる分には、別段厳密でなくても良いかなと。

USでは2kVか3kVで試験を通すから、なかなかオーバースペックであるが、やはり壊れる物は壊れる。

特に舶来で持ち込むとすぐに壊れる理由は、湿気が多いからである。

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個数の内には不良もあった。

全てが良品に戻る訳ではないのは、WEの黒いコンデンサもやはり同じである。

これら3つは、高圧を印加し数秒でショートしたもの、初めからショートを示した物とがあった。

再度やったらどうなるのか、時間があったらやってみる事にするとして、不良サンプルとして保管しておく。

 

 

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球があり過ぎて試験機も埋まる程、出て来る出て来る。こんなにも買い込んだかと自分に若干呆れ気味。

作ると言っても、もうこんなに作った物で一杯であるし、愛着も出て来ると、そう容易く売るのも気が引ける…それじゃ片付かんのだよ。

とは言っても、865のアンプはトランスも巻いたし、用意は出来ているから、後はシャーシの加工と…。

片付けていて何処に置いたかも忘れているし、こんなのも持っていたかと新鮮な気にもなるが、腰も痛いし腕も痛いし、疲れた。

ただ、便所の落書きのツイッタで募ったらボチボチ欲しい方が現るから、それは有り難く。便利な物だ。しかしまぁ人目が多いから発言には気を付けないとならないかもね。

いやまぁ、私なんかはセレブレティではないから、何を言った所で天地が反転する様な騒動は起きる事はないだろうけれども。

それを言うなれば、本来は真面目なこちら側で募るべきなのだろうけれども、見てくれている方は相当少ないであろうから、広告にもならないだろうし。

通販なんかは、面倒になって背景黒一色。システムの変更画面も手間で。広告もしていないし、殆ど知り合いか業者が買ってくれるから、通販はある意味、肩書きみたいなもの?

直に電話くる事は減ったけれども、MMSだかSMMで直にオーダー来るけれど、探してくれない?というオーダーがたまにある。まぁ探して探せない事はないから承る事があるけれども、秋葉原にない物も増えて来たし、製造工場も減っているし、今後どうなる事やら。

まぁまぁ、お先細いという事は間違えなさそう。

CRの部品類、トランス、シャーシ、これらを手作りする時代が本格的に来るかも知れないね。そう思う。

戦前の部品事情と同じ様に、部品が少なくなるだろう。

そうしたら、またブームが来る時に、実用新案なる物が増えたりしてね。

いやぁ、今になって大正、昭和のあの勢いには遠く及ばないかな…全く熱量が違い過ぎる。

今は冷めている。情熱のある熱い人はそうそう居ない。そういう人を大切にするべきだと思うけどね。世間は新しい発明に興味を示し欲しがるけれど、いざ完成してしまえば、もう関心はなくなって、次のものを求めている。

研究と言ったって、昨日今日始めて結果が次の日に出るのは研究と言えるのかなぁ。私は疑問だね。

尋常の3年か忘れたが、秋葉原へ行ってJunk屋やら球屋に出向いて安くしてもらって買って、様々を壊してその構造を把握しているつもりではあるが、まだ奥は深い。

いや、一生の研究、いつも勉強なのである。

研究というのはそういうものではない?

現代はなんでも直ぐに回答を出そうと得ようとする。待てない。

そんなことでは良い意味のある研究は不可能であろう。コツコツやって手が動く人と、手が動かず口だけ達者な頭デッカチとじゃ仕事も違うし、それは言い換えたら貰いが違うという事でしょう?

職人は口は下手だが、確かな腕がある。それと同じ。

 

 

あぁ、ちょっと変な煙を吸って寝たせいか、喉もイガイガ、お腹も調子狂っていて。

御不浄で座りながら、暇を持て余して打っていたら久しぶりな長文になったなぁ。

とりあえず明日は会社に行かねばならないし、空気を入れ替えて早よ寝る事にしませう。