A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

三共式 乾電池時計 Pat.69898

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バタランタ バタランタッターでお馴染み(?)の電池時計。

19年にOHして22年に最後電池交換して、去年の初めの頃は動かしていたのかなぁ?

ちょっと忘れてしまったけれども、上手く巻き上げが出来なくなって来ると、ブブブゥーバタバタと、ブザーを鳴らした様な動作にソレノイドがなってしまって、其の儘巻き上げ不全の状態が続くと、電池を著しく消耗させて力尽きる。

もっぱら、電池が減って来ると、ソレノイドの引きも弱くなるから、不完全な引き力でOn-Offを繰り返してしまうという事はありそう。

それでなくとも、前々から接触子の具合が悪く、すぐに真っ黒く煤ける点があった。

これも接触抵抗が増して、やはりソレノイドの勢いを阻害する。

最終的にはソレノイドが働かなくなって運針しなくなる。
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他でラチェットというワードが出て、ふと思い出して。

これも爪で歯車を押している間運針し、適当な所でソレノイドで引いてやってジャンプして元へ戻る。

この動作音は結構バタバタ凄い音がするから、精神が健康でないと耳の奥がジワジワ来て良くない。少なからず私は精神的に崩れて来ると、音が入るとベコっと瞬間的に閉塞の様な感じになって、耳奥に触られた様な違和感を生じてしまって。

自分の物であるし、すぐさま修理しなくても良いやという具合で後回しにされて来た。

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接触子は完全に機械をバラさなくとも外せるのは便利。

周囲、真っ黒。
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銀の板だったと思ったが、違かったか?それも記憶が曖昧になっているぞ?

見れば分かる様に、穴が開く程にアークの火花でヤレてしまっている。
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ハンダで板を接合している事はやはり間違えなかった。

地板側も貫通しそうな具合だ。
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様々な分野の修理をやっていると、色々と素材を集める事もあるわけで、其れ相応に、各素材がどんな物なのかも勉強せねばならなくなり。

そんなで、燐青銅は火花が散らない素材なのだそうで、それなら話が早い。

先日に静電シールドを作った際の切屑が丁度良いではないかと思った次第であって。

ハンダが表へ回ってしまったが、それを避けて燐青銅板へ接触させる訳である。

結果は、火花は薄ら出ている。

これはどういう事なのだろう。考えてみると、相手方の金属が異なるから、相手側の火花なのかも知れない。

推測ではあるが、今度両面に付けて試してみたいものである。

 

ps:

ダメになっても何でも良いから、研究がてらに修理してみてくれまいか。という依頼は進歩が大幅にあって、こういったお客さんからのフリは全て受けておいた方が良い(笑)

 

良い塩梅に動いている。

40秒前後でバタム バタムとやる音はやはり大きい…(^ω^;;)

慣れかな。