A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

ATO électrique clock.

レオン アトの電池時計、結構シビアでまた止まったのだが、去年から4台其々に仕上げ方を変えていて、一番長持ちした接触子の研磨方法が良いという事は言うまでも無いが、本当にそれで良いのかをまた4台に施し、実験していて、1台は半年を越えて運針し続け、精度もなかなかのものである。

僅かの接触接触子が段附になる程の抵抗もない様に見受けられるが、拡大して接触部を見ると僅かではあるが窪みが出来ている。

この部分が凸凹すると、山の部分で接、谷の部分で断になり動作が不安定になる。

接触子を押し付け、凸凹にも問題ない様にすれば、今度は振り子が振り切った時も断にならずに、自己停止を起こしてしまうから、この部分は極めて平に、平均して擦らなければならないという事である。

研磨方法は色々あるが、これも極めて鏡面にする事が良く。

1mmあるか程の棒を磨くのはまた大変である。

傷にすれば窪みになるから上手くないのは言う迄も無い。

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良く考えついた構造というか、全く良くやった。

この後の機構はこのバランス接触は用いられず、バネのスイッチに変わって、より簡単で安定が良くなっている。

修理も作るのも簡単になった事と思うが、不適切な修理では、電池1本では動き続けない。

2本にすると無理にでも動かせる様になるが、それでは作者の意図に反していると思われし、やりたくない。

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ちなみに、一番早くに止まるものは、接点復活剤をハケ塗りしたもので、磨きが浅くとも、塗った途端は具合が良い状態になるが、経過で黒いクズの様な物が出始め、最終的には導通しなくなる。

一旦塗って、拭き取ったものも、殆ど変わらない結果であった。

常に動作し続ける場所へは適さない様だ。

 

1台は状態良い事を確認したら放出する事にする。

量があり過ぎて試運転用の壁までも埋まって(^ω^;;)