A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

モトローラのポータブル続き

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先週かに直して使っていたが、電源を入れてすぐにガサガサ、ガサガサとノイズが出て、すぐに静まる時もあれば、ガガーッと音が大きくなる時もあって気になっていた。

静かな時でも、時々ガサガサやる時があって。

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それで、ソリッドカーボン抵抗が雑音源になっている可能性を思って調べてみたのであるが、オシロスコープで確認出来る程の雑音は出ていない。

叩いて確認しても、ノイズとは直接的な関係は無さそうだった。

ボリュームに関係なく、一定してガサガサやっているから、AF段の問題、ボリューム以降の回路で生じている事と考えられる。

 

基板にコピーライト1955とあったから1955年の物らしい。

この頃には、既に両面パターンがあった様だ。

考えてみたら、集積回路にした部分があって、非常に薄く仕上がっているから、両面は簡単な物になった時代なのかも知れない。
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集積回路の不良も考えられるが、やはり叩いても反応が薄いから、真空管自体の問題かも知れない可能性を思ってチェッカーに掛けると、1U5が薄っすらとショートを示していた。

しかしながら、gmは正常値を示し、壊れているという程壊れていない。

F-Pショートで、フィラメントとプレートがショートするというのは相当珍しい症状に思えるが、細いフィラメントが1本吊ってあるだけであるから、クズが紛れ込んだ可能性も無くはない(?)

直熱管の場合は危険であるが、瞬間に飛ばしてやってショートは解決した。

 

これをセットへ戻すと全く問題なく、通電直後もノイズもなく静かなものになった。