A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

Sopia 1 修理

以前から出張修理していたSopiaのフォノ/コントロールアンプ。

ガサガサと鳴り音が小さくなる問題があり、出張修理では不完全だから送ってもらった。
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ボーカルがメインで引き立てたいという事だったからオレンジドロップに交換したが、お客さんの知り合いのオーディオ先生にオレンジドロップは中高音しか出ないからダメだとダメ出しを受けたそうで、コーネルが良いとの事で。

インターステージトランスが1つ切れていたから、巻き直しをお願いしたが、これまたオレンジドロップ以上にオレンジドロップの様に中高音しか出ない。

低域が引っ込んでいるが、先生は良しとしている様だから、まぁ良いのかな。よく分からないがお客さんの御意向だから良しとする。

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電源ユニットは逝っているケミカルが2つ。

国産の部品じゃ良い音がしないと、これまたダメ出しを受けたそうだから、舶来に交換する。
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WEなのかな。古いのはパンク済。電解液臭い。触りたくない(^^;;
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試しに通電するとものの数分で電源トランスが温まる。

おかしい。
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調べると電源ユニットだけで200W食っている。

電源トランスのレアショート?

配線を外すと問題ない。

フィラメントの整流部を確認すると、端子が物理ショート。こりゃいかん。

オーディオ先生が部品を見るのに回してショートした状態になったのだと思われる。

Cはパンクしなかったが、膨れたから交換しておく。

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毎度のCE Manufacturing。

4点捩りタイプの取り付け型は私の所ではこれが現行品の定番。

エイフルは安いそうだが、これと同じのは無く、高価である。

多分在庫品を昔の値段で売っているのだと思う。

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ビホー
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アフター

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回路は書き出すとこんな構成だった。

終段だけWEらしいループになっている。

インターステージは1:1.7で、LCRで測るとインピーダンスが2次側は倍になっているスタイル。

出力は500Ω送りっぽい。(600Ωライン)

329Aのゲインは半分で出力されていて、実測μ2.5だったから、出力トランスは5:1で、2次側500Ωであれば、1次側は12.5kである。

カソードフォロアーよりも少しゲインが衰退していそうであるが、まぁまぁ。

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片chの音が出なくなる原因を探って行くと、バランス/アンバランスの切り替えswが酷く接触不良で音が出なくなる事が判明。

バランスOUTは使わないからアンバランス1本で接触の悪くするswは通すのを止めにした。

ダイレクトしたから、無駄な線の行き来もないしスッキリする筈である。

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ただ今度は、音が小さくなる謎の症状が現る。

ゲインが片ch変化を起こす。

テスターのテストリードが329Aのグリッドへ触ると回復する事を発見。

オシロで信号を見ながら、前段なのか後段なのかを調べると信号は変化を起こさないから、いよいよ329Aの不良が疑わしい。

音が小さくなる時、球へ手をやるとハムが出て、音が大きく正常動作の時はハムは出ない。

一旦329Aを外して、ハンダをやり直してやると問題は起きなくなったから、引き出し部のハンダが腐ったらしい。見た目では判別不可。

一先ず、これにて様子見に試運転する。