先日の続き。
回路図は書き出したものの、作りながら、やっぱり変更した方が良いかなとやって、結局また回路図通りでなく、即興で組み立てた。
変更は後から回路図に書き出すという、逆パターン。
とりあえず完成したが、1発で良好な結果が得られる訳が無いから、その辺りは研究を重ねる。
ジワジワやっても仕方ないから、ドン入れで通電試験。
〜100でフィラメント電圧が6.9v出ていて、1割以内にはあるから、これでも良さそうだが、熱雑音の面からすると、これはS/N悪化になるから、〜117に繋ぎかえると今度は5.8v。
1割以内にあるし、S/Nの面からしてもこれの方が良いかも知れない。
Bも少し下がるから程良いか。
この傾向からして、あまり巻いていないトランスの様である。レギュレーションが悪いと言ったらそんな具合。
3Aタップから1.75Aしか取っていないからという事もあるが、トランス単体で売っていた物の方がレギュレーションは良い印象だ。
1955年辺りのスーパー、電蓄には少し小さいかも知れないが、これの方が余程良い印象。巻き方の上では。
組み込みの場合は、使われ方も決まっているし、ピッタリに誂え、商品化する上でケチれる部分はケチっても、問題でないという事もあるだろう。
部品単品で売る場合は、其の物が重要になるから、セット物に使われているのよりも高価であるが、それだけケチれないとも言える。
酷い物は高価でケチって、5割も負荷を掛けると、電圧も落ちるし、熱々になる、唸る、なんて事がある。これが昨今の現行品でも存在する。
レギュレーションが悪過ぎる。
戦前からレギュレーションの悪い物は存在するし、無線と實驗でも度々話題に上がっている。
一部の現行品でもこれがあるというのは、戦前と然程大きく進展が無いとも言える。
オーヂオ自体、1930年代より進歩はしていないし、もっぱら後退している様な昨今である。
買いたいな、欲しいなと思える現行のスピーカーも無いし、惚れるデザインの機材もない。
薄っぺらいデザインで、奥行きがない。凝りも見受けられない。
まぁまぁ、欲しいものが無ければ、自分で作るしかないっていうだけの話で、それはそれで良しとして。
出力端子にオシロスコープを繋いで発振の有無を確認、これは所見無し。
ただX7側のchはハムが盛大である。
これはフィラメントをDC点火をしているが、ハムバランサを設けていない為である。
これはベタに共有した方が良い場合、バイアスを印加した方が良い場合、AC的に接続した方が良い場合と、色々な場合を考えて、あえて浮かして様子見した。
だから1発で良好結果は得られないと分かっていたと言ったら、そうなる(^ω^;;)
一番雑音が小さくなる方法で施す。
5670のchは雑音も特になく動作していた。
ゲインがX7程高くないし、電流を流してインピーダンスも割と低いから、フィラメントが浮いていてもAC成分が電極間容量を通じて流れ込む事も少ない様である。
しかしながら、それも小さい。というだけで、浮かしておくと具合が悪いから、これも上記の手順で、一番小さくなる方法を探って施す。