A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

190kcのクリスタル

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壊れているのか全くもって発振せず。

発振してほしくない時には盛大に発振していた6AN5であったが、今回は初っ端から全く発振せず。

グリッドへ触るとハムが出ているから、増幅はしているし、バイアスも掛かっているが、クリスタルは静かな儘。

60℃の恒温槽を立ち上げないとONにならない仕組みだったりして…?

と思って、温めてもみたが、バイメタルがパチパチとやるだけで変化は無かった。

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他にクリスタル無いかなと探して出て来た2つ。
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交換してみると発振した…

が、クリスタルを外しても発振している。

異常発振だった。

綺麗に発振させると55kc-77kcで、LCで発振しているだけだと思われる。

Lに触ると周波数が変動した。
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異常発振はsgのデカップリング、g3の状態で決まる事が分かり、止め方も分かった。

その後はg1になにをやっても発振せず。

pgの間にクリスタルを入れると77kcで発振したが、クリスタルを外して100pfだけをpgに当ててもやはり同じく77kcが出た。

それで、普通一般にラジオの局発のコイルにして、発振するのか実験。

これが発振せず。

もしかすると色々やり過ぎて6SA7の元気が無くなった可能性を考えて、その辺に転がっていた6SJ7に変更。
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g1に入れるだけで最も簡単に発振した。

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43.3mcなのか47.6mcなのか良く分からないが、20mcのオシロで目が細か過ぎる程の波形が出たから、結構高い周波数が出ているのであろうなと推測。
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試しにCrystal Filter なるのも試してみると、これも難なく発振した。

これは555kcだった。
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恒温槽の190kcは密閉でもないし、酸化か何かで不良になっているのかも知れない。

とりあえず発振はしないという事が分かった。

それが分かるのに大分時間を要した。