A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

Normal M-170

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受信良好、感度も良いから、部品を整えて修理完了に。

線の取り回しを変更、部品容量変更。

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6局入る事を確認。

アンテナは無くてガンガン鳴る。

逆にアンテナがあると、ローカルが聞ける様になるけども、S/Nが悪くて声が聞けるという程度。

近距離はオーバーの様に歪むし、異常発振を起こす様になる。
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色々調べ触り回して、同調最大になった時に、異常発振を起こしてゲインが著しく小さく歪みっぽくなる原因は、アンテナコイルと6WC5の位置関係だと導き出せた。

RFとIFの6D6にシールドが被っているが、RFは必要であるが、IFは無くてもIFTに囲われているから、無くても良くて、周波数変換管の6WC5にシールドを掛けて方が良くて。

どうもシールドをどの球に組むのかを間違えた様な雰囲気がある。

メーカ品ならば、この辺りはキッチリやっているハズだから、完全なるキットセットらしい。

高周波の出来上がりに左右する部分が組まれていたり、IFTやらを調整しておいた、半組みのキットも有ったらしいが、それではなさそう。

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シールドを外し変えるのは手間だから、銅箔でシールドとしてしまう。

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IFTはもう調整したから、蓋へ食い込ませてアースにすれば良いだろう。
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OK。トラッキングを再調整、最大感度になる様になった。

S/N良好で国産の物としてはかなり優秀な印象。

American BOSCHのコンソールの様な具合。

ラッキング調整は、535kcの方はパッティングで最大を探して、1605kcの方はバリコンの頭を、局発側からアンテナの方へ1、2、3と調整してやり、低い方へ戻ってまたパッティングを少し回して最大を探す。また高い方へ戻ってを繰り返せば良い。

球は軽く拭いてやった。

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ST管はやはり良いデザインしている。

顔よりも、裏の方が私は好きである(笑)
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特に何も気にせず触っていたが、Normal というらしい。

吉田電機産業株式会社とある。

多分始めてのメーカーかな。

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ダイアルは案外カッコイイ(笑)

裏から見ると白で文字が書いてあるのかと思っていたのだけども、白下地になっていた様だ。

ちょっと凝っている。

マジックアイは無い代わりにエンブレムが付いている。

マジック付だったら7球になるけど、トランス容量が目一杯になりそう。

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交換したもの。

L型は整頓した際に脚を根っから折ってしまって交換した。

ケミカルはまだ容量は抜けていない様で、気になるハムも無いからリプルが取れているらしい。漏れもまだそんなに多くないか、温まりもしないから、パンクは大丈夫とみたが、昭和29年製のトランスが乗っかっているから、其れ相応の時代の物だろうから、とうに寿命は来ているが(^^;;