A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

PHILCO

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ベッド横で深夜便を聴くのに使っているフィルコのラジオ。

これの音が次第に小さくなって来て、ついに音が出なくなった。

別段、無いと困るわけでもないし、ウトウトしながら小さく鳴らして、寝てしまって、朝に電源を落とすだけの事で。
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数日直すのを忘れていたのだが、今日は思い出して引っ張り出して来た。

白くて脚の長細い蜘蛛の家でもあって、触ったから慌てて飛び出て来たが、キャビネット内に止まっていて、下手に掃除機掛けられないな(^ω^;;)


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ぱっと見は、何が問題か分からない。

AFに入る信号線がトランスのケースで切れていて、これがショートしたかとも思ったが違った。
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裏を見て思い出した。

古い使えるのは残して修理したのであった。

何某かが壊れても不思議ではないが、音が小さくなって行ったから、球かと思ったが違う。
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ペーパーコンデンサの絶縁を見ると5M以上出ているから、低いけどまぁ良いかなと。

通電してみると、AFが動作していない様子。

Epを見ると1vも出ていない。

なるほど。Rpの220kが断。

ソリッドカーボンが断になる時は、次第にジワジワと膨大化するらしい。

パッとダメにならないパターンがあるらしい。

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もっと怪しいパックリ割れたのもあるが、これは以前と変わりなく問題ない。非常に不思議である(笑)

まぁ問題が無いし、此の儘使う(笑)
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暫く通電して、温まるデカップリングのペーパーが2個あったから交換しておく。

低電圧で5M以上では問題ありであろうなとは薄々思っていたが(^^;;

高圧のデカップリングだから、破裂しても燃えても危ないし、やはり交換しておいた方が安全か。
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ついでに配置も整頓して完成。


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4インチのダイナミックの割にフィールドで時代感。フィールドは平滑チョークに活用。

またこれが結構ナローだが、柔らかい声がする。

低域に寄っていて、少しラジオ声らしい感があるが、現代のラジオじゃこの音はしないんだよな。という。

音楽は後にHiFiセットで聞くと別物に聞こえるけれど、これはこれでしか再生出来ない良い味がある。