左右のバランスが悪いので手直しを。という依頼でドック入り。
左右のバランスと言うと、単なるゲイン崩れなのか、フラットが出ていなくてアンバランスを感じるのか…確認する事にする。
振り上げメーターは特に表記はなく、音が出ているかの確認用ラジケータと言った具合らしい。
開腹してみると、カソードのデカップリングのケミカルを含めてカップリングは交換してあった。
オリジナルを損なわせるやり方ではなく、漏れのあるオイルコンかペーパーを交換した様な印象である。
電源ケミカルも年代からして怪しいが、パンクもないから安定している様である。
各電圧を見たが、これも揃っている。
漏れレベルも大きくないらしいから、これはまだ使えそうであるが、交換した方が良いかな。
左右でフォノEQを見てみた。
低域のブーストは+10dB、高域は-20dBだから、低域のブーストが+10dB足らないが、別段凄くズレているという事はないらしい。
ただ、ボリュームを上げて行き、1/4程行くとモーターボーディング発振を起こして測定も不可。
無入力(開放)ではフル付近で完全に発振に至る。
Magは負荷に100kが付いているから、完全に開放になる事はないが、安定が悪い状態らしい。
モーターボーディングはB+の回り込み発振であるから、デカップリングのCが容量抜けかも知れない。
TunerもX-talも同じAux系統である。
僅か丘になっているが、左右で問題はないレベルである。
Bass/Treble 最低
Bass/Treble 最大
ケミカルは交換して様子見する事にする