A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

GREATZ

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楕円ユニットのセミバッフルを作った。

12吋のフィールドを下す。
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ユニットを縦に使わないから、中央部は分割で両面テーパーにしたから左右に僅か振れているであろう。

団子にならなくなる可能性はあるが、ハイはやや落ちるが、中央のキツイ高域は緩和されるであろう。

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キャビネットに収める。
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程々な位置。

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ストレートに聞いた印象は、フルレンジであるが、1955年の音…と言えばこんなものか。

HPD385よりも音圧は僅か高い。

3kc辺りはフィールド同様に立ち上がりがあり、声が目立つ様な音である。

ビブラフォン、吹きものはギンギンとうるさい。

所謂拡声器。ラジオで言う、Voiceにセレクトした時の音である。

そこでEQに紙を合間に詰めて調整したが、全体に暗くなってしまうが、ギンギンするのは健在で、聞き心地が悪いし、録音の悪いソースは粗が目立って出て来て、強調しているかの様な具合である事が分かった。

ユニット自体のビビリでは無い様である。

低域は箱へ入れ、豊かであるが、マグネットが弱っている可能性を考えると、もっと音圧があって、低域ももっと出るが、それが出難くなって音量が大きいから、ギンギンやっている可能性も無くはないかなと。

 

フルレンジとしては非常に優秀である事は分かったから、テスラの様にマイルドな風合いにするべく、お得意のLを挿入。

空芯を入れたが効果が薄く、距離が長くなるから、鉄心巻きのOPT、ハモンドの1ωずつタップの出ているものを使うと切り替えで良い具合を選べるから都合が良い事を発見。

空芯の良く無い点は、距離が長いと損失が大きい。

鉄心の方が大きいH数を得られるから短距離で済むから、変化と効率はかなり良い。

Mid、Highには空芯が良いであろう。

Lowは向いていない。

 

そんなで、緩やかにハイを落としてやると非常にマイルドで聞き易い。

HPD385よりかハイの立ち上がりはまだ強いものの、以前の突き刺さる嫌な拡声器感からは脱出できた。

最も、55年代ともなれば、このセットは恐らくオーバーオールNFBが掛かっている物であろうと思われるから、別にトゥイーターが付いていたかも知れない。

どういうセットに合わせた物かが分からないが、民生用としては大分高級品に思う質感。