A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

大きな楕円

f:id:A2laboratory:20230710153320j:image

“公園のゴミ箱”に入れるのに丁度良いのを見つけたから買ってみた。

大分大きいから、大らかな深い低音が期待できそう。

チリの積もり方が、横向きにあるから、横を向いた位置に設置されたセットらしい。

ペアで買って、端子が内向きに配線される配置だったらしい。

こんなワイズ300もあるユニットを2つも並べられるだけのセットであるから、ラジオというよりかは、家具調テレビに付いていたかなと推測。

もしくは大型電蓄。

f:id:A2laboratory:20230710154749j:image

この手の大型楕円は、我國ではこの類のテレビによく使われている。

祖母の家にあった日立のビジョンは似た様なサイズのユニットと、中央に高域用が1つか2つ有ったと思った。

バラして持っていたが、コーン紙が柔らかく、エッジが破れたのを半紙と大和のりで補修しながら使っていたが、今手元に無さそうだから廃棄したと思う。

それも尋常の半ば頃だから、まぁ古い話だ(笑)

色々な物を小さい頃は壊しまくっていたし、あの頃は“粗大ゴミ”という物の分別(?)は無くて、道端に色々なセットで置いてあったもので。

大体チューナーは壊れていない。

テープ、レコードはベルト伸び。

ビデオはトラッキング不良。

テレビは映らない。

テレビ、ビデオは拾って来たら、水洗い。日干し。

何割かで直るものがあったり。ビデオデッキはドラムを磨いてもダメな物は多かった記憶。

まぁ良いやその話は(^^;;

f:id:A2laboratory:20230710153323j:image

1955年製らしい。

音は文句ない大らかな印象で良いが、再着磁はしてみたい印象。

この大きさであるから、もっと最低域が豊かに鳴りそうな気がする。
f:id:A2laboratory:20230710153336j:image

ポン置きで鳴らした感じ、若干ビビってる音がある。

VCギャップはポンポン擦ってはいない音がするから、一部の帯域に癖があるのか、何かが共振している。

フレームは叩くとコンコンと鈍い音に余韻が付くから、中高域の同じ音が入ると共振しそうだ。

本体とはブッシュで絶縁されているのは、ネジ止め部分の鳴き防止か。

よく出来ているが、これは本体とを絶縁させて使わなければならないというサインであろう。

f:id:A2laboratory:20230710153329j:image

内側は縄の様な硬く絞ってあるガスケットが。

実質的には、このガスケットが本体と密接になる。
f:id:A2laboratory:20230710153326j:image

オリジナルの線と思われし。

茶色の縒り線はマイナス側より若干太く柔らかい。
f:id:A2laboratory:20230710153316j:image

対するマイナス側は単線が1本、縒り線が1本。

これらは硬く、針金の様。

f:id:A2laboratory:20230710153333j:image

テスラっぽい質感のセンターキャップ。

紙はテスラの方が墨汁を塗った様なパンと引き締った雰囲気があるが、こちらはその様な硬くさせる様な液体は染み込ませていない様な印象。

テスラよりも薄そうな印象。応答感度は良さそう。

吸湿性は良さそうな触り心地。

ちょっとこの湿気ている時期は重くなっていそうでもある。