A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

健康診断

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特性と入力許容、回路を見て欲しいという依頼。
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回路は至って普通。

悪くは無いが、Bがステレオ共通であるから、クロストークはどうかな。
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RIAAは良い。クロスの平坦部分は薄いが、CATと同じ様な雰囲気。

入力は1400mV入れても1kcでクリップ無し。

20c/sでは、EQが掛からないから、50mV入れるとクリップした。

何処を基準に、入力許容とするか難しいが、一番低い50mVとすれば、それ以上は入れられないと思っていれば良いであろう。

大きい出力のP.Uは要注意である。
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AuxはATTの後にカソードフォロアーで受けているから1:1に近い。

増幅無し。
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フォノのクロストーク

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Auxのクロストーク

案外チャキチャキした音が漏れる。

でもこの位は民生機には良くあるし普通。

 

本機は12AX7は使っておらず、ECC85、ECC88、E80CCである。

フィラメントは直流点火。

リプルはチョークもあるし皆無。

CR EQである。

オーバオーオールNFはない。

バイアスは浅めであったが、それで問題ない様である。

 

特に悪くもないし、これはこれで良いであろう。

以上で完了とする。