パテの展示会を新宿でやっていると聞いて、自分的には散歩がてらに、ちょっと動きたいかなと。
パテは正直、デザインが良いなという物を未だかつて見た事がなく、興味はそっちには無かったが、歴史的な物珍しい物を展示しているという事だったから、これには興味が向く。
(25日最終)
1500年代ともなると大分古い事に思うが、不思議な位に綺麗なもので。
まるで時間経過を感じさせない。
しかしまぁまぁ、初期の構造である事には間違えない。
ダンベル型のテンプは吊ってあるのか良く見えなかったが、動くのだろうか。
もっぱら、持ち運びには適さない様な気もする雰囲気。
シンクロンの停電装置に使ってあるのが、ダンベルテンプで、12000振動だった様な覚えが。
勿論、持って動かしていては精度は得られそうにない。
そういった部分は、やはり古いなと思えるというか、進歩の過程なのだろうなと。
Fミュラーでも、ボタンを押さない限り表示しないという機構の物があったが、それより断然魅惑のデザインがあった。
中央の太陽を配置したのも、かなりのセンスを思わす。
でもって私の好きな湾曲したドームのダイアルに風防と、素晴らしい技術である。
それで行くとパテはやはり平面的で鼻が高く無いんだなぁ。
実物も見たけれど、やはり欲しい気に駆られない不思議。
パテの印象はこんな感じ。
薄くドームにはなっていても、文字盤自体はカーブしていない平板。
今殆どがこの平板ダイアルしかないと思われ。
私が好きなデザイン。
本体から突起した指針に合わせてドームの風防が乗っかったタイプ。
ダイアルのエッジもやはり薄くドームになっている。
Omegaの古い物もやはり同じで、ポテっとしていて丸々して、フレームよりも指針が上に飛び出ているのは見る角度によって印象が変わるから面白く飽きない。
今では然程でもないと思われるけれど、当時は珍しかったと思われるフレーム極薄タイプ。
これも同じく鼻が高い。
ただ短所は、鼻高ドームがぶつけ易いという事。
腕周りに気を付ける意識が向くから、機械作業中は気を付ける箇所が増えて、怪我防止には良い。私の場合(笑)
平面の場合はフレームが当たる率が増しそうである。
機械的にはどちらの方が良いのか?
風防がクッションになって割れてくれた方が、フレームが衝突して機械的ショックを受けるよりか良い場合もあるかも知れない。
指針迄到達したらグチャになってしまうが。
一長一短の様である。