A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

マツダ電気時計 9-D. 1型

東京電気時代のが出ていたから入手。

エボナイトの筐体が時代感がある。

ダイアルのフォントからして、昭和5年かその辺りの製造と思われる。

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状態はとりあえず動くが、信号機が飛んでいたりと大凡ジャンクである。

バラしてみると、ミシン油でもくれたのか、ベッタリ。

指針の所へくれてあるが、そもそもが、そこじゃない。

荷の掛かる歯車でないから、普通一般には給油はしない。してはならない事になっている。

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ダイアルを外して缶を開腹すると信号機が転がっていた。

インターラプションのツマミを引っ張ったか、カシメが外れた様である。

 

これの原型は、アメリカ、Telechron model 700を模したモノであろうが、テレクロンの方は、ランプと目覚まし機能がある様である。

インターラプションはオリジナルと同じ様である。
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全体的にビシャビシャであるから洗う。

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肝心のモーターには一切触っていない様で、封切りはしていない様である。

逆にこの方が良い。この中にミシン油を入れられてしまうと洗うのに苦労する。

ミシン油の様な重い油を入れると相当遅れるだろうが、動く事は動くと思われる。精度に悪影響。

動作はしているから、給油をしてやり再び封をした。

下向きに馴染ませ完了。
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信号機はカシメて組み立て直し。

これにて様子見。

 

モーターは一度洗った方が良かったか、僅か遅れ気味。

1日で30秒程であるが、具合が良ければ1秒たりともズレる事はない。

基準相手も電気時計であるから、送電所が狂えば同時にズレるわけだから、本機に問題があるという事になる。

もう少し様子見する。