先日のSGの続き。
Fは切れるし、トランスは触れない程熱いし、信号は出ないしで、廃品レベル強。
ゴミにするとて、高い勉強代になってしまうから、トランスを巻き直す。
コアは1枚ダメにしたが、まぁ良く詰まっているから大丈夫であろう。
2次側の内側から焼けた様である。
1次側の外巻き側も怪しいが、どちらが先か分からない。
1次側の内巻きは問題なかった。
こんなに持っていても、欲しい径が無いから、秋葉原へ一走り。
細いのは0.1以下の細いのは粗方集まっている。
入力トランスや、小さい物を巻く機会が多かった。
シオヤ無線は8月いっぱいで閉めるのは確定らしく、0.4と0.8を貰った。
もし店番代わって立つ人が居れば続けるのか聞いたら、“どう?やる?”と言われたから、後継者が居れば続けるつもりはあった様な雰囲気。
私がやっても良いけれど、責任者変わると仕入れの仕切りが一新するから、多分今迄の価格では仕入れは困難。
そうなると持続は難しいであろうな。
在庫を売り切るだけ店番をやるにしても、売れないのは残って仕方ない。
とりあえず、他に入用だった0.26はタイガー無線で入手した。
部品屋が無くなると、電子技術の分野は広がりがなくなるであろうなと思ったり。
まぁまぁ、自作する人も、実験する人も少なくなっているであろうし、困ったものである。
1次は100-120/100-120で巻いてあるが、上20Vタップは使う事もないから、100-100で巻いた。
100V1層でも問題のない容量とは思うが、パラってあったから、これは元の通りに巻いた。
200Vの時にシリースで使うやり方の巻き方である。
巻き直し完成。
漏れ試験。500V∞ 良好。
通電試験。
各所電圧良好。あまり電圧上昇もない。+0.2Vと言った具合。
パラ巻きはレギュレーションが良いか?
電磁シールドを組み立てる。
ケースに納めて仕上がり。
本体に組み付け。
動作はしたが、波形が出ない。
更に電圧は激しくドロップしていて、やはりトランスが温まり方が早過ぎる。
早急に電源を切って電源平滑辺りをチェック。
平滑のケミカルが若干温かい。
ブリッジDが逝った可能性を考えて、チェックするも問題ない。
若干温まっているケミカルかなと疑った時に、それを見つけた。
こんな所に何が付いているのか?
シャーシ温度かの温度補償用?
いや違った。レギュレータを電源基板から出して、シャーシ横へ付けている。
でもってタンタルコンの頭は吹っ飛び、ショートモード。
In-Gndがショートでは、そりゃ線が抵抗になっていただけで、平滑のDも温まるし、リプルの大きいケミカルも温まる訳だ。
赤茶のタンタルはパナのっぽい。
タンタルは何処の物でも、シビアな素子であるから、これは使わない方が良い。
交換が容易な様に、シャーシ固定でコネクタで出している様な気もしなくもない。
修理代で稼ぐタイプの代物の可能性も無くはないかな。
タンタルは残しておくと危険だから、フィルムに交換。
これにて信号が出る様になった。
AM変調、FM変調、140mc迄出るから、FMレシーバーの修理に今後役立つ事であろう。
高価な廃品から脱出出来ただけでも良かった。
これにてSG修理完。