A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

RCA P.U続き

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毎日少しづつ磨いているが、大きく変化は見えない。
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台座の真鍮は黄色くなっている。

チップ自体は真鍮の台座ごと交換が出来るが、放送局に収めていただけあった代物である故、交換針なんて物はそうそう手に入らない。

もっぱら、アーム自体も多く出回っている訳でもなく、希少と言ってしまえば希少である。

まぁまぁ、そうは言っても、持っている人は持っているが、値段が合わなさそうである。

無い物を欲しがるのは極めて高額でも不思議ではないと言ったらそんな感じである。

でもって、交換した所で改善があるかは分からない。と言われると困ったものだ。

最終的にはチップだけの交換をやる方法があるが、真鍮ベースに植ったタイプの交換は業者もやってくれない。

そうなるとチップだけ作ってもらって、移植は自分でやることになる。

どちらにしても、コストが予算に大幅に合わない。

とりあえず磨いては試聴してを繰り返しているが、元々このP.Uはどの位のスクラッチノイズが出ていたのか、気になり所ではある。

私の知る限りでは、P.U自体から、かなり派手なシューという音が出る。

他はどうなのか、本場、海の向こうのオーナーのYoutubeを見ても、やはり置いた瞬間に結構なトレースノイズが出ている。

古いP.Uは、金属鳴き止めのフェルトかクッションがあって、これが針から出る派手なスクラッチノイズを止めて、増幅の方は回るのを阻止しているから、際どい高音は出なくなる。

このクッションがなくなると高音は出る様になるが、金属鳴きも同時に増える。

 

録音盤も録音盤で、鉄針で聞く蓄音器で再生すればする程、スクラッチノイズは増えるから、あまり再生はお勧めできない。

毎度鉄針を交換しても、終盤の方では、かなり針は減るから溝を荒す。

まだダイヤモンドの方が荒れが少なく済みそうである。

 

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ウェイトのテープはどういう意味なのかバラして元に戻せるのか確認。
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どうやらウェイトはオリジナルではなく外してしまった様である。

恐らく鋳物であった事と思うが、風化でバリバリに砕けたのではないかと推測。

そこで鉛のインゴットを詰めた事と思われるが、良い具合に作った迄は良かったが、も少しの所で挫折、テープで巻いて良しとしたらしい。

それでも問題はないが、体裁が悪いから手直ししておく。

同時に切れた配線とガタガタの水平支柱も手直し。

組み立てて試聴してみる